おのずとコーディネートの主役になる冬アウター。だからこそ、ぱっと目を引くカラーに置き換えれば高揚感を授けることができます。ダークカラーやベーシックカラーに手が伸びる季節だからこそ、思い切ってカラーを取り入れフレッシュに整えてみてはいかがでしょうか。今回は、大人がチャレンジしやすいカラーチェスターコートコーディネートをご紹介します。
■1:クリスティン・ベルは…カラー×チェック柄の華やかコンビもペールトーンで品良くまとめる
NYにあるテレビ放送局、Build Studioから出てきたところをキャッチされた俳優のクリスティン・ベル。着回すのが難しそうなカラーチェスターコートは、くすみトーンを選べば主張が強くなりすぎず扱いやすいです。さらにライムグリーンのフレッシュさはそのままなので、顔映えの良さも抜群。そこにイエローとブラウンのギンガムチェック柄ワンピースを合わせ、華やぎを上乗せ。こちらも落ち着きのあるブラウンが入っているので、トゥーマッチにならずしなやか。ワンピースの色を拾ったロングブーツをワンピースの裾に繋げば、調和を取りながらモード感を演出することができます。穏やかな色合わせがぼんやりしないよう、仕上げに真っ白のハンドバッグを添えれば、キレの良さが加わりスタイリッシュ。
■2:アマンダ・ホールデンは…カラーをまとめることでコートだけが浮かないしなやかな装いへ
2022年10月28日、俳優、歌手のアマンダ・ホールデンをロンドンでキャッチ。フレッシュなオレンジのチェスターコートは、血色感が出て、まさに生き生きとした印象を授けてくれるアウターです。コートだけ浮いてしまわないよう、テラコッタオレンジのパンツとブラウンのバッグを合わせ色の一体感をオン。そこにサテン素材のペイズリー柄シャツを加え、エレガントな装いへと誘導しました。マルチカラーのペイズリー柄ですが、ここにもコートと同じオレンジが入っているので、うまく馴染みながら華やぎアップに繋がっています。
■3:アマンダ・ホールデンは…凛とした空気をまとうパウダーブルーで聡明な佇まいへ
もうひとつ、別日のアマンダ・ホールデンの着こなしをピックアップ。日ごろからカラーアイテムを愛用している彼女は、この日ブルーを基調とした装いで登場しました。冬の寒い空気の中で、あえて寒色を取り入れると凛とした雰囲気を醸せます。さらに、ごく淡い冴え渡ったようなパウダートーンを選べば、聡明な佇まいに。そこにブルーの色味が異なる系で丁寧に編まれたツイードのスカートを合わせ、リッチなムードを上乗せ。歩くたびに揺れるフリンジがドラマチックです。とろみのある白シャツで清潔感をアシストしたら、小物はコートと同じパウダーブルーをセレクト。バッグのハンドルのブラウンが、寒色コーディネートに程よい温度を授け、季節感にマッチしています。
冬アウターのラインナップに加えたい「カラーチェスターコート」をご紹介しました。カラーコートが1着あると、コーディネートをいつもと違った印象に導くことができます。チェスターコートならではのクラシカルさはそのままに遊び心あるスタイルを、ぜひ取り入れてみてください。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- EDIT&WRITING :
- 阿部芙美香