雑誌『Precious』12月号では、【新「ウェルネス・ビューティ」な京都美容旅】と題し、ビューティ エディターの安倍佐和子さん取材による特集をお届けしています。

今回はそのなかから「身土不二」の精神が宿る名店にフォーカス。京都・大原産の大地の恵みを存分に味わえるレストラン「la bûche(ラ ブッシュ)」についてご紹介していきます。

「身土不二」。土と水にこだわる京の恵みを食し、美しく整う

真のウェルネスへと導いてくれる「身土不二」の教えは、食の都、京都においてはけっして新しいものではありません。むしろ、古来より大切に受け継がれてきたもの。京野菜や京料理など、先人たちの健やかに生きる知恵は、日々の暮らしのなかに深く根付いています。

地産地消を尊ぶ人をLOCAVORE(ロカヴォア)と呼びますが、リトリートのフィナーレは、「身土不二」の精神が宿る名店の数々で、LOCAVORE体験を。地元で収穫した新鮮な旬の食材を、シンプルかつ最大限にうま味を引き出す薪火料理や発酵、そして日本が誇る京のだし文化を陰で支える地下水にもこだわって。

生きる糧である「食」を通して、肌と心に健やかな調和をもたらすウェルネスの真価に触れ、しなやかな美しさを取り戻すひとときを。

安倍 佐和子さん
ビューティ エディター
(あべ さわこ)化粧品会社、出版社勤務を経て独立。女性誌、広告、化粧品マーケティング等で幅広く活躍。認定ホメオパスの資格を有し、フィトテラピーアドバイザーのスキルも。著書に『人と比べない美人力の磨き方』(講談社)がある。

「la bûche(ラ ブッシュ)」|薪火で、自然の恵みを丸ごと!LOCAVORE精神を体現する自然派フレンチ

レストラン「ラブッシュ」
大原のメインストリート響の道沿い、白い暖簾が目印の「ラブッシュ」。

世界的な観光名所、三千院や寂光院を有する大原に、'22年にオープンしたばかりの「ラ ブッシュ」。古民家を改装した広い店内は、薪焼き用の釜とオープンキッチン、広々としたカウンターにナチュラルワインが所狭しと並ぶワインセラーという構成。まるで南仏にいるかのような居心地のよさです。

レストラン「ラブッシュ」ワインセラー
店内にあるワインセラーにはフランス産がメインのナチュラルワインがぎっしり。ゲストの来訪を静かに待っています。●コース¥3,800〜
レストラン「ラブッシュ」で提供されるナチュールワイン
ソムリエールの奥様が見立てたナチュラルワイン。左からジャン・フランソワ・ガヌヴァ ピノ・ノワール キュヴェ・アン・ビア2016、ラングロール タヴェル ヴィンテージ2016

大原出身のシェフのこだわりは地産地消。大原産の食材と素材の味をそのまま生かせる薪焼きをメインに、ナチュラルワインと共に楽しむウェルネスな提案。

レストラン「ラブッシュ」で使用される大原産の野菜
大原産の新鮮な有機野菜を薪焼きで。冬は根菜類がメインになります。
レストラン「ラブッシュ」のパテ・ド・カンパーニュ
人気のシグネチャー、パテ・ド・カンパーニュはオールハンドメイド。酸化防止剤を使わないこだわりよう。

京都一ともいわれる大原産の大地の恵みを味わいながら、デジタルデトックスが叶う「ラ ブッシュ」。大原まで足を運ぶ価値は十二分にあります。

問い合わせ先

  • la bûche(ラ ブッシュ)
  • フランス語で「薪」を意味するla bûche。オーナーシェフの森尚平氏はフランスの2つ星「タイユヴァン」や東京の名店を経て、地元・大原に帰郷。大原の旬の食材×薪焼き×自然派ワインをコンセプトにしたコースを提供してくれます。
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  • 営業時間/12:00~18:00
  • 定休日/火曜、不定休
  • TEL:075-600-9196
  • 住所/京都府京都市左京区大原来迎町400-3

PHOTO :
小池紀行(CASK)
EDIT :
五十嵐享子(Precious)
取材・文 :
安倍佐和子(ビューティ エディター)
コーディネート :
天野準子