オールホワイトのようなワンカラーコーディネートは、のっぺり見えてしまったりと立体感確保がなかなか難しいところ。ご紹介する3人のお洒落賢者たちが、オールホワイトを成功させていた理由を紐解きます。
■1:タマラ・カリニックは…色のトーンに違いをつければ奥行きが生まれて間伸びしない
2022年10月、パリ ファッションウィーク中にキャッチされたインフルエンサーのタマラ・カリニック。白の色味を変えることで奥行きを作り、ワンカラーが単調になるのを防止していました。シンプルなトップスとパンツのワンツーコーディネートは、真っ白をセレクトすることでクリーンさを底上げ。そこにクリームホワイトのノーカラーコートを合わせれば、まろやかさが加わって優雅な雰囲気に。コートの胸元には左右で大きさの異なる鳩目が施されており、モード感を両立できます。ハンドバッグは、ゴールドとシルバーの切り替えチェーンストラップがあしらわれており、ワンカラーにメリハリを添えることに成功。ネイルカラーまで徹底的に白で統一しているのが粋です。
■2:ジェラルディン・ブーブリルは…ベルトマーク、襟を立てるテクニックで着膨れ防止
スタイリスト、ファッションコンサルタント、家具ブランド『Things From』の創設者であるジェラルディン・ブーブリルを、パリ ファッションウィーク中のストリートでスナップ。楽々ワンカラーコーディネートが出来上がるセットアップは、オフホワイトというニュアンストーンで落ち着いた印象を確保。ゆったりとしたジャケットは、共布ベルトでウエストマークしくびれを作りつつ、襟を立て構築的なシルエットをメイク。そうすることで着膨れるのを防止しながらエレガントさを盛り上げています。小物は黒レザーで統一し、洗練感をアシスト。仕上げにゴールドのチェーンネックレスとイヤリングで顔周りを華やかに飾れば、都会派ムード満載です。
■3:ヴィクトリア・バーバラは…小物まで白で統一しシャープな輪郭を際立てて
モデル、ブロガーのヴィクトリア・バーバラをパリ ファッションウィーク中のストリートでキャッチ。トップスとボトムスだけでなく、小物も白で統一しキレの良い装いにまとめました。ワンカラーでも立体感を叶える鍵となったのは、ざっくり編みのニットとレザーアイテムの組み合わせ。同じ色の中でも異素材合わせなら心地よいリズムが生まれ、それぞれのアイテムの持ち味を活かすことができます。さらにヘムスカートにロングブーツを繋ぎ、隙を作らずモードな趣を加速。ワンカラーの潔さを引き立てるべく、ノージュエリーにするとよりスタイリッシュに着地します。
冬に楽しむ「オールホワイト」コーディネートをご紹介しました。華やかな印象になるだけでなく、レフ板効果で顔を明るく灯すことができるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- EDIT&WRITING :
- 阿部芙美香