今年発表された新作ウォッチのなかから、プレシャス世代にふさわしい名品をカテゴリーごとに選出する「Precious ウォッチアワード 2022」。５回目となる今年は、これまで以上に秀逸な作品が出揃いました。
今回は「名品ウォッチ賞」に輝いた、ジャガー・ルクルト『ダズリング・ランデヴー・スター』をご紹介します。
「Precious ウォッチアワード 2022」審査員
今回も、高い審美眼と知識をもつ７名の審査員が吟味を重ね、珠玉の一本を選び抜きました。
【名品ウォッチ賞】流れ星が不意に現れ消えていく、前代未聞のロマンティックコンプリケーション｜ジャガー・ルクルト『ダズリング・ランデヴー・スター』
2022年、7人の審査員すべてが手放しで絶賛したのは、名門マニュファクチュール「ジャガー・ルクルト」が女性に捧げた、このうえなくフェミニンでロマンティックなコンプリケーションウォッチ、同時にジュエリーウォッチでもある『ダズリング・ランデヴー・スター』でした。
主役を演じる流れ星は、手首の動きによって起動。通常1時間に4〜6回現れるが、リュウズを回すことによって呼び出す機能も備える。また、ベゼルに2列セッティングされた外側のダイヤモンドは伝統的な「プロングセッティング」を採用。ゴールドの爪によってダイヤモンドを高い位置で保持することで、光があらゆる角度からダイヤモンドを通過できるようになっており、キラキラと眩いばかりの輝きを放つ。
本来「複雑機構」というのは、精度向上や、音で時刻を知らせるなど何かしらの機能をもたせるために搭載されるものですが、この時計に組み込まれているのは「不定期に星が現れて消えていく」というエンターテインメント性に特化したもの！
流れ星は不意に8時位置近くに現れ、優雅な軌道を描いて4時位置近くへと消えていきます。
もちろん、この「完全に無作為に出現する流れ星を時計で再現する」という機構の開発、製作に成功したのは史上初めての偉業です。
「“ジャガー・ルクルト”が誇る技術力を、星が流れるという複雑機構に注ぎ込んだところに、レディスウォッチへの本気度を感じます」（関口 優）
「今、世界的に閉塞感が漂う時代だからこそ、夢溢れる仕掛けに心惹かれました」（雨宮塔子）
「いつ現れるか誰も予測できない、しかも一瞬で消えてしまう。だからこそ古今東西、幸運の象徴となってきた流れ星を文字盤の上で再現するという発想、そしてそれを実現させるために4年もの歳月を費やしたと知り感服しました」（雨宮塔子）
無数の星が輝く夜空を映し出したようなアヴェンチュリンダイヤル。文字盤内のダイヤモンドリングがその煌めきと共鳴して。
高度な宝飾技術が必要とされる「プロングセッティング」によって、圧巻の輝きを放つ外側の大粒ダイヤモンド。ケースとストラップをつなぐラグにも、形状に合わせて丹念にダイヤモンドをセッティング。
不規則な天体現象を表現するという偉業を成功させた、新開発の自社製ムーブメントを愛でることができるサファイアクリスタルバック。
リュウズにもダイヤモンドがあしらわれ、サイドからの表情も優美。
「今回の撮影中、スタッフ全員で時計を見ているとき、たまたま一度流れ星が出現！ みんな子供のように歓声を上げて、一気に士気が上がりました（笑）」（岡村佳代）
まさに「笑顔を誘う」コンプリケーション！
「“ときには夜空を見上げてみようよ！”と優しく促されているような気分になれる―こういう楽しさやワクワク感は、時計づくりにおいても、とても重要なのではないでしょうか」（本間恵子）
夜空を見上げその煌めきを見つけても、刹那すぎて、願い事ができなかったという経験はきっと誰にでもあるはず。そんなふうにときめきや高揚感を与えてくれる流れ星を、腕時計という小さな宇宙に閉じ込めた唯一無二のタイムピースは、女性たちに幸福感と微笑みを授けてくれるに違いありません。
※掲載した商品は、すべて税込価格です。
※文中の表記は、PG＝ピンクゴールドを表します。
問い合わせ先
- PHOTO ：
- 池田 敦（CASK）
- STYLIST ：
- 関口真実
- EDIT&WRITING ：
- 岡村佳代、安村 徹（Precious）
