トレンチコートやウールコートなど、冬の装いに欠かせない「ベージュのコート」。定番アイテムを制して、周りと差のつくお洒落を楽しんでみませんか? いつものコートスタイルが見違える、こなれて見える着こなし術を解説します。

■1:アマンダ・ホールデンは…優雅な配色はモダンなディテールで変化球的なきれいめスタイルへ

アシンメトリーのワンピースや異素材ミックスで、穏やか配色をリズミカルに。
アシンメトリーのワンピースや異素材ミックスで、穏やか配色をリズミカルに。

ロンドンでキャッチされた、俳優、歌手のアマンダ・ホールデン。すとんと落ちるウールコートの優雅な表情を引き立てるべく、ニットワンピースとスキニーパンツを合わせIラインを強調。ベージュに馴染むクリームホワイト、ブラウンという配色ならしなやかにまとまります。きちんと感はあるものの、ともするとコンサバティブな印象が強くなるアイテム選びと色合わせですが、ディテールにひねりを効かせることで今っぽくアップデート。アシンメトリーのニットワンピースとレザー素材のパンツを迎えれば、スパイスが加わってたちまちスタイリッシュに。シャープなポインテッドトゥパンプス、チャンキーチェーンがあしらわれたバッグをプラスすれば、モダンなムードが助長されます。

■2:マリア・バルテッコは…小物テクが仕上がりを左右するこなれた大人カジュアルを実現

キャップやジュエリー、ニットトップスをプラスしてもトゥーマッチにならないのは、色に一体感を持たせているから。
キャップやジュエリー、ニットトップスをプラスしてもトゥーマッチにならないのは、色に一体感をもたせているから。

インフルエンサーのマリア・バルテッコをドイツのケルンでスナップ。タイムレスに活躍するベージュトレンチコートは、オーバーシルエットで抜け感を宿し今の空気感にマッチさせて。そこにトップグレーのスウェットプルオーバー、黒パンツを合わせミニマルに。コートの上からトップスよりもやや濃いグレーのニットトップスを肩掛けし、奥行きとこなれ感を演出。さらにグレーと繋がりの良いシルバーのイヤリングとネックレスを足せば、ツヤが宿って都会的にまとまります。バッグとキャップはコーディネートの色から拾い統一感をプラス。仕上げにベーシックカラーの装いに映えるピンクのスニーカーを添えれば、色のバランスが小気味よい大人カジュアルが完成です。

■3:ソフィア・リッチーは…ミニマルなスタイリングで大人の余裕を演出

優しげなニュアンス配色で、冬の街中で聡明なオーラを放って。
優しげなニュアンス配色で、冬の街中で聡明なオーラを放って。

2022年11月23日、LAでキャッチされたモデル、ビューティーブランド『NUDESTIX』のディレクターであるソフィア・リッチー。ベージュコートを主役にしたシンプルなコーディネートで、大人の余裕感じる佇まいへ。ほんのりグレイッシュな色味が品の良いベージュコートは、丸みを帯びた襟とマーブルのボタンがぬくもりを感じさせる一枚。インに合わせたアイテムは、白で統一したミニマルなカットソーとセミワイドパンツでニュアンスたっぷりに。優しげな雰囲気を損なわないよう、シューズもベージュで統一しました。すっきりとタイトなまとめ髪、オバールサングラス、中粒のパールイヤリングで顔周りを整えれば、洗練されたムードが高まり絵になります。


テイスト別「ベージュコート」のあか抜けコーディネートテクニックをご紹介しました。定番アイテムだからこそ、着こなしをアップデートして絵になる佇まいを叶えてみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
阿部芙美香