『Precious』本誌のほか、ファッション誌を中心に人気スタイリストとして活躍する望月律子さん。望月さん自らがコーディネートしてくれるファッションレンタルサロン「Allons-y(アロンズィ)」のオーナーでもあります。本連載ではサロンでひとりひとりと対話するなか望月さんが実感した、大人の女性のファッションの悩みにこたえるべく、今求められているおしゃれアイデアや着こなしをご提案します。
第18回はシンプル服も華やかにドレスアップする「スカーフの巻き方」にクローズアップ。一歩間違えると寂しげに見えることもある、モノトーンルックではとくに抜群の着映え効果を発揮します。「スカーフは老けて見えそう、と敬遠しがちかもしれません。でも大ぶりのネックレスをつける感覚で、ぜひ気軽に挑戦してほしいアイテムです。ひとつポイントをお伝えすると、成功のコツはアシメントリーに巻いて崩すこと。そうすることで制服のようなコンサバな印象を回避できます」(望月さん)
華やぎ感を底上げしたいときに取り入れる人も多いスカーフ。今回は大小2サイズの正方形を使って、ドレスアップにぴったりな「スカーフの巻き方」を、望月さんのコーディネートとともにご紹介します。
■1:大・約85㎝角|チュールスカートにスカーフで華やかさをレイヤード
STEP1:2回折って1/4大の三角をつくる
STEP2:それを2つに折ってループをつくり首に通す
STEP3:ループにもう片方の端のうちの片方を通して、通していないほうと結ぶ
スカーフのサイズが大きくても小さくても、うまくいく巻き方です。今回のように大判だと胸元に立体感がでて、迫力が漂います。
「シルクの艶やかな素材感、柄もしくはカラーが首元にくるだけでグッと華やぎ感が増しますよね。ラフなニットもスカーフを巻くだけで装いが盛り上がります。パールを足すとさらにエレガントに」(望月さん)
淡く上品な配色をスカーフがキリッと引き締めて。普段よりも少しだけドレスアップしたいときに最適なスタイルですね。
■2:小・約65㎝角|シンプルコーデにキリッと切れ味をプラス!
STEP1:内側に折り、もう一度内側に折って、ひも状にする
STEP2:首にかけて片側に結び目をつくり、その輪っかにもう片方を通して、長さに少し差がでるように整える
「シャツにスカーフ、はとてもコンサバな組み合わせのようですが、襟元を開けてあえてゆるっとスカーフを巻き、抜け感を演出しています。バンドカラーのシャツもおすすめです」(望月さん)
結び方のポイントは、仕上げの際、裾の長さをアシメントリーにすること。
「左右を均等にしてしまうと昔っぽくなってしまいます。片方を長く、もう一方を結構短めに。大きいサイズのスカーフだとバランスが難しいので、こちらは小さめのものがおすすめです」(望月さん)
人気スタイリストの望月律子さんに、大人の着映えが叶う「ちょっとしたおしゃれのコツ」を指南いただく連載。第17回は、華やかさを添える「スカーフの巻き方」にフォーカスしました。
望月さんによると、今っぽい巻き方のポイントは整え過ぎないこと。鏡の前で程よいバランスをいろいろ試してみるのがおすすめです。ぜひ気軽に取り入れて、スカーフの高い着映え効果をドレスアップシーンでも堪能してみてくださいね。
●この企画で掲載しているアイテムは望月さんのレンタルサロン「ALLONS‐Y」でレンタル可能です。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- 黒石あみ(小学館)
- WRITING :
- 神田朝子