「慟哭」ってなんと読む?「どう」…なんでしょうか?
明日・12月8日は、『ジョン・レノン忌』です。世界の音楽シーンを圧倒的に席巻した『ビートルズ』のシンガーソングライターであり、平和活動家としても知られたスーパースターは、1980(昭和55)年のこの日に、ニューヨークの自宅アパート前で熱狂的なファンの凶弾に倒れ、帰らぬ人となりました。ニューアルバムのリリースなど、音楽家としての活動の全盛期に、まさかの形で命を散らしてしまった彼の死を、世界中が悼みました。
本日は「悲しみ」に関連した日本語クイズをお送りします。
【問題1】「慟哭」ってなんと読む?
「慟哭」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「悲しみのあまり、声をあげて泣くこと」という意味の言葉です。
<使用例>
「最愛の人を亡くした彼女の慟哭は、今も耳に残っているわ…」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 慟哭(どうこく)です。
「慟」の字には「なげく」という意味、「哭」の字には「声をあげて鳴く」という意味があります。「泣く(なく)」ではなく、あえて「哭く(なく)」と書く場合は、声をあげて号泣しているような状態を指します。「慟哭(どうこく)」は、簡単な字の熟語ではありませんが、流行歌のタイトルになるなど、しばしば使用される言葉ですので、読める。使いこなせる状態にしておきたいですね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「滂沱」ってなんと読む?
「滂沱」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「雨の降りしきるさま」「涙がとめどなく流れ出るさま」「汗・水などが激しく流れ落ちるさま」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「ショッキングな事件に、滂沱の涙が止まらなかったわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 滂沱(ぼうだ)です。
「滂沱(ぼうだ)」も、難しい漢字・言葉ながら、例文のように「滂沱の涙(ぼうだのなみだ)」と「涙」とセットで使用される事が、大変多い表現です。こちらは、全般的に、液体が激しく流れ落ちる様子を表す言葉ですので、「慟哭(どうこく)」のように「声をあげて」というよりも、静かながら、とめどなく涙があふれる…という状態にも使用できます。
***
本日は、12月8日『ジョン・レノン忌』にちなんで、「悲しみ」に関連した日本語から、
・慟哭(どうこく)
・滂沱(ぼうだ)
の読み方をクイズでお届けしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『JAPAN billboard』ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱