2022年12月5日、映画ファンやファッション関係者がニューヨークのとびきりシックな「クロスビーストリート ホテル」に集合。米国版ヴォーグの編集長であるアナ・ウィンターがホストを務め、映画『生きる リビング』のスペシャルプレミアが行われました(映画は2023年春、日本公開予定)。1952年の黒澤明監督作品を原作とした同映画の主演、ビル・ナイはアナの長年に渡る親友。プレミアには監督のオリバー・ヘルマナス、作家で脚本を担当したカズオ・イシグロのほか、ヒュー・ジャックマン、Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス』でブレイクしたデヴィッド・ハーバー&リリー・アレン夫妻、シエナ・ミラーといった今をときめくセレブリティたちが出席し、アナらしい華やかなイベントを盛り上げました。

映画『プラダを着た悪魔』に登場する鬼編集長のモデルといわれる彼女。トレードマークのボブヘアとビッグなサングラスで、ショーのフロントロウに足を組んで座る姿がアイコニックです。ブラックの装いを嫌い、プリントのワンピースにプリントのコート、といったカラフルな着こなしが得意な彼女ですが、この冬はトレンドのブラックを取り入れたスタイルを披露することも。73歳の最新スタイルを紐解いていきましょう。

■1:華やかなビーズをシックなブラックでスタイリッシュに

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左からオリバー・ヘルマナス監督、アナ・ウィンター、ビル・ナイ。

2022年12月5日、映画『生きる Living』のスペシャルプレミアにて。アナの装いはブラックニットとマキシ丈スカート。ビーズで複雑な柄が刺繍されたスカートのベースカラーと、トップスの色をリンクさせ、統一感ある着こなしに。同じくブラックのヒールブーツを履いて、シックに仕上げています。首元にはアンバーとビーズのネックレスをつけ、顔まわりに華やぎ感を添えて。

■2:透け素材と大胆プリントで辛口モードなブラックを堪能

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デザイナーのトリー・バーチと談笑中。

2022年9月8日、ニューヨークの市長官邸で開催された、ニューヨークファッションウィークのレセプションに出席。アヴァンギャルドなプリントが特徴の、ニューヨーカーデザイナーによるたっぷりとゴージャスなフレアスカートを、ポインテッドトゥのブーツで辛口にスタイリング。シアーなトップスもブラックで、今どきなモノトーンコーデを満喫している様子。煌めくバックルのベルトをしめてドレスアップ感を強調しつつ、ウエストをマークしてバランスよく。

■3:ボールドなプリント+存在感あるネックレスで着映え効果抜群なモノトーン

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映画『プラダを着た悪魔』主演のアン・ハサウェイと。

2022年9月14日、マイケル・コースの2023年春夏コレクションを女優のアン・ハサウェイと並んで見学。こちらも大胆なプリントが目を引くモダンなモノトーンワンピース。カラーストーンの大ぶりなネックレスで首元を飾り、エレガントな顔まわりを演出しています。足元にはショーの合間に足を運びカプチーノを頼むという、大好きなスターバックスのカップが置いてありますね!


米国版ヴォーグ伝説の編集長「アナ・ウィンター」の最新スタイルをお届けしました。2022年9月に公開された人気のYouTube動画『73 Questions』では、この8年をひと言で表すと「予測不能だった」と回答したアナ。さらに自分のスタイルを「無難で退屈」とも。敬遠していたトレンドのブラックを、最近頻繁に取り入れている彼女自身がまさに「予測不能」なスタイルの持ち主。無難なんてとんでもない、退屈という言葉を忘れてしまう高揚感のあるおしゃれで、これからも楽しませてくれそうです。

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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
神田朝子