きれいめコートとスニーカーの組み合わせはこなれた印象を確保できますが、どちらか一方が浮いて見えるのは避けたいところ。異なるテイストのふたつをうまく調和させた海外セレブ、インフルエンサーの着こなしをピックアップ。
■1:カイア・ガーバーは…すっきりシルエットのコートとローテクスニーカーで正統派に
ミラノ ファッションウィーク開催中、ショー出演後と思しきモデルのカイア・ガーバーをストリートでキャッチ。ダークブラウンと黒という落ち着いた配色は、ベロアコートの微光沢感でのっぺり見えるのを回避。昨今、コートはややオーバーシルエットが主流ですが、カイアはすっきりとしたジャストシルエットをセレクトし、凛としたムードをキープ。インのハイネックトップスもコンパクトなものを選び、美しいラインを引き立てました。ここでボトムスも細めのシルエットだと少し古い印象になってしまいますが、落ち感のあるゆったりとしたパンツを選ぶことで今っぽさもしっかり両立。足元はスニーカーで外しながら、きれいめルックに馴染むローテクタイプにしたことで、まさに“ちょうどいい”抜け感が備わりました。
■2:ダイアン・バトゥキナは…黒を基調とすれば異なるテイストがうまく馴染む
2022年11月10日、パリでスナップされたインフルエンサーのダイアン・バトゥキナ。オフタートルニット、セミワイドジーンズ、ローテクスニーカーというゆったりカジュアルは、チェスターコートを重ねることで印象をクラスアップ。なだらかに広がるAラインコートなら、インのアイテムもかさばらず良バランスです。スニーカーはソールとシューレースの白が、黒を基調とした着こなしに軽快さを加えるバランサーとして貢献。そこに上質なツヤとチェーンストラップがポイントのバッグを加え、立体感をプラス。これだけでもコーディネートは完成しますが、さらに黒グローブを加え素肌が見える面積をぐっと減らせば、モードな趣を醸せます。
■3:アシュリー・ロバーツは…ニュアンスカラーでしなやかなテイストミックスを楽しむ
ロンドンでキャッチされた、プッシーキャットドールズの元メンバーで歌手のアシュリー・ロバーツ。優しい気持ちになれそうな淡いピンクのタートルニットに、エクリュのシャツとジョガーパンツのセットアップをかけ合わせ、ニュアンスたっぷりに。そこに色味を統一した淡いグレーのコートを肩掛けで投入すれば、奥行きが生まれるだけでなく柔らかい色合わせにスタイリッシュさを添えることに成功します。スポーティな雰囲気のセットアップに馴染むよう、足元にはスニーカーをオン。混じり気のない白を選びシャープさをプラスすれば、淡いトーンの着こなしがぼんやりして見せません。
カジュアルダウンしたい日の参考にしたい「きれいめコート×スニーカー」の着こなしをご紹介しました。力が抜けすぎず、ちょうどいい外し役を活用することでこなれた印象を叶えてみてくださいね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- EDIT&WRITING :
- 阿部芙美香