黒ストッキングやタイツを無難に履いてしまったら、ただ地味で古くさいスタイルに陥ります。ジャケットとミニ丈のボトムを合わせた新しいバランスでトライして、軽やかなエレガンスをつくり上げていた3人のスタイルを紐解いていきましょう。

■1:アシュリー・ロバーツは…甘さのあるレースをメンズ風ジャケット&黒ストで引き締まった印象へ

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ロングブーツには同色のチェーン飾りがプラスされていて、デザインポイントに。

元プッシーキャットドールズのアシュリー・ロバーツがロンドンでスナップされたときの着こなしです。タートルニットとレースのミニスカートという黒の装いに、キャメルのジャケットを羽織っていました。メンズライクなジャケットに女性らしいレーススカートのテイストミックスさせたコーディネートの仕上げは、ロングブーツと黒ストッキングですっきりと。レーススカートはパンプスだとフェミニンすぎてしまうので、ロングブーツが大正解です。しかも素足でなく、スカート&ブーツをつなぐ黒ストッキングによって全身が引き締まって見えます。カジュアルさが漂うスカートスタイルは、最旬のトレンドのひとつなので、ぜひお手本にしてみてください。

■2:ヴィクトリア・バーバラは…シンプルなミニには地厚の黒スト×ミドルブーツですらりIラインをつくり上げて

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シャツのインに着たタートルとバッグを同じオレンジに。統一感があるコーディネートが完成。

2022年3月、パリでキャッチされていたのは、モデル兼ブロガーのヴィクトリア・バーバラ。白シャツのインにタートルを投入し、黒いジャケットとミニスカートを合わせていました。ジャケットは着丈が長く、逆にスカートは短めのためバランスのいい組み合わせに。このくらいマイクロミニのスカートにはロングブーツを合わせることが多いのですが、ふくらはぎ途中までの長さのミドル丈ブーツだと、今旬の雰囲気が完成します。ブーツがミドル丈なら、つなぎ役のストッキングはマストアイテムです。程よい透け感で軽やかさがありつつ、簡単に縦長のIラインが自然にでき上がるのと同時に、ミドル丈だと美脚のフォルムも際立って、女性らしさが光ります。正統派のジャケットにミニスカートを合わせてモードな装いをつくるときの参考にしてはいかがでしょうか。

■3:アレクサンドラ・ゴルヴァノフは…フリルに負けないドット柄で軽やかかつ愛らしいレッグラインを演出

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ボリュームタイプのラバーブーツで旬のカジュアルニュアンスをミックスさせています。

自身でカシミアアイテムを扱うショップを経営し、ファッションジャーナリストとしても活躍するアレクサンドラ・ゴルヴァノフは、パリで見かけられていました。ノーカラーのチェックジャケットに黒インナー、ボトムにはフリルスカートをコーディネート。ドレスアップ感のあるスカートに、トラッドなチェックのウールジャケットをミックスさせてこなれたスタイリングに仕上げています。ジャケットの下から2段のフリルだけのぞかせたボトムバランスは、さすがです。さらに黒ストッキングをドット柄にしたことで、脚に着こなしのアクセントがつき、黒を基調としたスタイルに愛らしさが加わります。これにラバーブーツを組み合わせたことも新鮮なアレンジ。アクティブさが強調でき、今どきのモードが実現できます。


ミニ丈のボトムに、黒のストッキングを組み合わせた3人のファッショニスタのコーディネートをお届けしました。足元とのバランスによって今っぽく仕上がるので、スナップをお手本におしゃれの完成度をアップさせましょう。

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EDIT&WRITING :
佐野有紀