ビッグシルエットのコートはモードな印象が楽しめるだけでなく、厚手のトップスを忍ばせても着膨れせず、実用面でも頼りになります。ぜひ、さらに寒さが厳しくなるこれからのウィッシュリストのひとつに加えてみてください。

■1:ヘイリー・ビーバーは…定番ジーンズが今っぽくあか抜けるビッグシルエットコートの威力を堪能

ストレートヘア、シルバーのイヤリングで顔周りに洗練を宿して。
ストレートヘア、シルバーのイヤリングで顔周りに洗練を宿して。

2022年12月6日、NYでキャッチされたモデルのヘイリー・ビーバー。程よくモダンさをミックスさせたカジュアルスタイルがお得意な彼女は、ゆるめのストレートジーンズにビッグシルエットコートを合わせていました。長く穿いているような褪せた色味が特徴のアイスブルーのジーンズは、黒のタートルニットとローファーを合わせ色のメリハリを強調。クラシカルなローファーも、重厚感のあるディテールのものを選択すれば今季らしくまとまります。そこに滑らかな表面感がリッチなムードを醸す、パワーショルダーのビッグシルエットコートをオン。穏やかなブラウンで品の良さも両立できます。さらに適度に絞られた構築的なウエストラインやビッグカラーで、スタイリッシュなムードを上乗せすることに成功。バッグでも黒をリピートし、バランスの取れた色の配置にこだわればリズミカル。

■2:イリーナ・シェイクは…ぽてっとしたアイテムを重ねることでアースカラーの装いを地味にさせない

パンツのスリットから素肌と靴下をちらりと覗かせ、抜け感をプラス。
パンツのスリットから素肌と靴下をちらりと覗かせ、抜け感をプラス。

NYファッションウィーク中、出演するショーの会場に到着したモデルのイリーナ・シェイク。ブラウンとカーキのアースカラーコーディネートが地味にならないのは、ボリューミィなシルエットのアイテムを重ね、静かな迫力を宿しているから。マットな質感と膨らみのあるシルエットが特徴的なコートは、ウエスト下のボタンを開けることで躍動感を演出。ローウエストが今年らしいパンツも、パファーのディテールでモダンさが高まります。さらに丸みを帯びた重厚感のあるラバーシューズも、都会的ムードに貢献。全体的にゆとりのあるシルエットなので、ヘアはぴたっとタイトにまとめコンパクトにするとメリハリのある見た目に着地します。

■3:クリスティン・センテネラは…キャップとパワーショルダーで顔周りにメリハリを作る

シックなムードが高まる、ダークトーンのルージュにも注目。
シックなムードが高まる、ダークトーンのルージュにも注目。

豪版『VOGUE』のファッションディレクターである、クリスティン・センテネラをパリ ファッションウィークのストリートでキャッチ。定番の白黒コーディネートは、フロントスリットパンツとポインテッドトゥブーツの掛け合わせで足元をシャープに整え、スタイリッシュさを底上げ。そこにアイボリーのパワーショルダーコートを合わせ、ミニマルシックを体現しました。コートのショルダー部分を引き立てモダンさを強調すべく、共布ベルトでウエストマークしくびれを作りつつ、キャップを投入し顔周りをコンパクトに。きちんと感のある色合わせに、カジュアルなブルーの刺繍ロゴキャップが効いています。あえてドライな質感でまとめたエフォートレスなヘアスタイルも、こなれ感たっぷり。


冬の装いがあか抜ける「ビッグシルエットコート」のコーディネートをご紹介しました。コートのラインナップの中に、一つモダンなものを持っておくと重宝すること間違いなし。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
阿部芙美香