『Precious』本誌のほか、ファッション誌を中心に人気スタイリストとして活躍する望月律子さん。望月さん自らがコーディネートしてくれるファッションレンタルサロン「Allons-y(アロンズィ)」のオーナーでもあります。本連載ではサロンでひとりひとりと対話するなか望月さんが実感した、大人の女性のファッションの悩みにこたえるべく、今求められているおしゃれアイデアや着こなしをご提案します。
第21回は「地味にならないオールネイビー」のスタイリングにクローズアップします。「学校行事や式典などで、華美にならない装いとして選びがちなオールネイビー。地味な印象を利用してあえて透け素材など個性的なアイテム同士を合わせても、シックにまとまるメリットも。モード感や甘さのあるスタイルを上品に仕上げてくれます。思いきったデザインや素材に挑戦しやすいカラーですよ」(望月さん)
どのように転んでも上品にまとまる、頼れるネイビー。冒険アイテムのハードルを下げてくれるオールネイビースタイルを、望月さんによるコーディネート実例&解説でご覧ください。
■1:意外性が洒落感の秘訣!個性的なアイテムを品よくまとめて
「ジャケットの袖がシアーで、合わせたブラウスもレース。スカートはアシンメトリーなディテールが効いています。全てのアイテムが主役級なデザインですが、オールネイビーならグッと落ち着いた雰囲気に。統一感があるだけでなく、それぞれのディテールが活きてお洒落に見えるコーディネートです」(望月さん)
他の色なら合わせるのが難しそうな、デザイン性の高いアイテム同士でもネイビーならスッキリ。
「この着こなしはジャケットに首の詰まったブラウス、タイトスカートなので、小物は白やライトグレー、シルバーなどで軽やかさを添えるのがおすすめ」(望月さん)
■2:気負わないけれど今っぽさ抜群!「あえて」の異素材合わせが成功の鍵
「今、セットアップが人気ですよね。でもこちらは素材を合わせていないところがポイント」(望月さん)
程よい華やかさでさまざまなシーンで重宝し、出番が多そうなコーディネートです。
「セットアップのように上下を同素材にせずとも、足元にヒールを選んだりジュエリーで艶を加えると、きちんと感は演出できます。詰まった首元のブラウスとフルレングスのパンツで肌が見えないので、光り方の違う異素材を合わせたり、ボリューム袖のデザインを取り入れてメリハリをつけるのが重要」(望月さん)
やや裾が広がったパンツでバランスもよく見えるスタイリング。パンツとブラウス、ともに裾広がりなシルエットで、大人の遊び心を感じます。
「今回はピアスやバッグ、靴で艶を加えていますが、アクセサリーをつけなくても着映えするコーディネートです」(望月さん)
■3:抜群の着映え効果!「攻めのデザイン」がワンピース選びのコツ
「学校行事に人気の一着です。一瞬地味に見えますが、フワッとしたシルエットとバルーン袖で、着映えるワンピース。腰回りもカバーしてくれます」(望月さん)
スタイルアップ効果がありながら、今どきなムード、そしてきちんと感…、と三拍子揃ったデザインの一着です。
「首のあたりには、くしゅくしゅっとしたディテールも。ネイビーのワンピースを選ぶときは少し攻めたデザインを選んだ方が、落ち着き過ぎず、おすすめです」(望月さん)
人気スタイリストの望月律子さんに、大人の着映えが叶う「ちょっとしたおしゃれのコツ」を指南いただく連載。第21回は、「地味にならないオールネイビー」にフォーカスしました。
エッジーな着こなしも品よくまとめる、知的で端正なネイビー。大人の最愛カラーを活用して、おしゃれの冒険をぜひお楽しみくださいね。
●この企画で掲載しているアイテムは望月さんのレンタルサロン「ALLONS‐Y」でレンタル可能です。
望月さんのInstagramにもご注目ください!
思わず「真似したくなる! 」着こなし提案がたくさん見られる、望月さんのインスタグラムも好評です。ぜひフォロー(ユーザー名:ritsukomochizuki)して、日々のスタイリングの参考にご活用ください。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- 黒石あみ(小学館)
- WRITING :
- 神田朝子