2023年1月5日、イギリスのハリー王子による話題の回想録『SPARE』の抜粋がリーク。発売5日前にして、その内容が王室を揺るがし、BBCをはじめとするメディアを賑わしています。ケンジントン宮殿とバッキンガム宮殿は、これまでのところコメント控えていますが、ウィリアム皇太子夫妻のほか、王妃となったばかりのカミラ夫人との複雑な関係について暴露する内容もあるのだとか。
昨年9月、即位に関する儀式での「ペン騒動」では、癇癪を起こすチャールズ新国王を、落ち着いた様子で穏やかに受け止めたカミラ王妃。かつてはバッドイメージばかり先行していたものの、長い年月とともに好感度が上昇。国葬での毅然としつつも親近感を感じる佇まいが支持され、イメージアップに成功したと思いきや、ハリー王子の新刊がどう影響するのか。ますます注目を集める75歳の、コンサバながら優雅さも光る最新スタイルを紐解いていきましょう。
■1:フィット&フレアなシルエットでスタイリッシュに
2023年1月1日、サンドリンガムの聖マグダラのマリア教会で行われた新年の礼拝に出席した際の装いです。ブラウンのコートにブーツ、フェザー付きのグレーの帽子というスタイルです。コートのベルトをしめてキュッとウエストを絞ることで若々しいフォルムに。レザーの手袋とトップハンドルバッグがエレガンスを高めます。ややルーズなフィットのブーツで、抜け感を添えて今っぽくまとめて。
■2:スッキリ見えも叶える!洗練ベージュワントーン
2022年12月9日、ウェールズで開催されたレクサムAFCへの訪問中に、レクサムAFCの共同所有者である俳優のライアン・レイノルズと会った際の1枚です。縁取りが程よいアクセントを添えるベージュのコートはフロントに入った切り替えで縦ラインを強調。同じくベージュの帽子とブーツを合わせてスッキリと着映えています。襟元に同系色のプリントをのぞかせて顔まわりに華やぎ感をプラスし、好感度抜群なベージュワントーンコーデを完成。
■3:カナダに敬意を表して国旗カラーのドレスをセレクト
2022年5月12日、ロンドンのカナダハウスを訪れた際の1枚です。印象的なレッドのワンピースは故ダイアナ妃もお気に入りだった、イギリス人デザイナーによるもの。ウールクレープ素材を用い、スカートのパネルのディテールがスタイリッシュな佇まいです。足元は甲のVカットが足をスッキリと見せつつ洒落感も高めるパンプスを選んで。締め色のブラックで、よりフォーマルなムードを演出しています。
イギリス「カミラ王妃」の、エレガンス香る「大人にちょうどいい」ミディ丈の装いをご覧いただきました。実は長きにわたって女性に対するDVや性的虐待を撲滅する活動にも取り組んでいる王妃。これまではその過去ばかりがフォーカスされていましたが、今後どのような王妃としての姿を見せるのか。彼女の幕を開けたばかりの「人生第二章」から目が離せませんね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- WRITING :
- 神田朝子