黒いダウンアウターは、全体のボリュームを調整しないと重たいコーディネートになってしまいがち。そうならないためにお手本にしたいスナップをご紹介します。
■1:ステファニー・ブロークは…ガウンタイプのキルティングなら軽やかさが際立って
コペンハーゲンのファッションウィークでスナップされていたのは、ライター兼コンサルタントのステファニー・ブローク。襟の大きさが大胆なキルティングコートをホワイトデニムに合わせていました。コートの中には長めのシャツを着たレイヤードスタイルで、コート以外は淡めのカラーリングなので黒がよりシャープに映えます。ロング丈でも重たく見えないのは、深くスリットが入っているから。脚さばきもよく軽やかさが際立って見える、優秀デザインです。ベルト、ブーツは黒を投入しているので、引き締まって見えると同時に全身に統一感も出ています。
■2:オリビア・パレルモは…フリル&ギャザーが一枚で女性らしく絵になる着映えが実現
ファッションスナップでのプライベートショットも人気のオリビア・パレルモをN.Y.でキャッチ。短めのダウンの上にロング丈を重ねて、防寒対策は抜群です。艶ありとマット、さらにニットを合わせた異素材ミックスということも、黒に表情がついてセンスのよさをアピール。さらにフリルやギャザーの切り替えといった甘めのディテールが、黒のダウンをフェミニンムードにシフトさせ、重たく見せていません。白タートルの襟元に赤のスカーフをチラ見せさせているのも、華やぎを加えたさすがのテクニック。ちょっとの面積でもこの彩りがあると、明るくこなれた雰囲気を印象づけています。
■3:クセニア・アドンツは…インにきれい色ニットを投入すれば顔映りよくアクティブに
人気インフルエンサーで自身のブランド『ATTIRE THE STUDIO』も手がけるクセニア・アドンツがN.Y.で見かけられたときの着こなしです。レザー調のダウンにデニムを合わせたカジュアルスタイルの主役的存在に、パープルのタートルニットを投入していました。艶のあるレザー調の素材感は、黒でも沈まず程よいモードさが漂っています。黒アウターのとき、インに鮮やか色を投入すると、パッと明るく華やぎが加味されておすすめです。さらに彼女は、バッグを短めに斜めがけにしてボディバッグ風に持ったアレンジをしているので、アクティブさも強調されています。デニムスタイルによくフィットし、ダウンの装いを軽快にバランスよく見せられるテクニックです。
黒ダウンを重たく見せず、着映えスタイルに仕上げていた3人にスポットを当てました。デザイン選びにはじめ、小物の使いこなしアレンジによって、軽やかで今っぽい着こなしが完成できます。お手本のコーディネートを見習って、黒ダウンを旬ムードに装ってみてください。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- EDIT&WRITING :
- 佐野有紀