まろらかな「ニュアンスカラー」でまとめた着こなしは、ともするとメリハリがなくぼんやり見えてしまうのが懸念点。ご紹介するセレブやインフルエンサーたちがコーディネートを成功させていた理由を紐解きます。
■1:アシュリー・ロバーツは…クリーミーカラーは表情のあるアイテムを重ね奥行きをつける
ロンドンにあるラジオ局に到着した、歌手のアシュリー・ロバーツ。コーディネートの軸になるトップスとボトムスは、優しいクリームホワイトのセットアップをセレクト。柔らかな色ながらも、リブ編みとIラインスカートのおかげですっきりと見えます。同じカラーのレザー×ファーのフライトジャケットで表情をたっぷりつけることで、奥行きを演出しました。スカートの裾に繋いだロングブーツは、オフホワイトを選べば軽やかさが引き上がり、またニュアンスカラーコーディネートの完成度を高めることに成功します。穏やかなコントラストを授けるダークブラウンのバッグは、チェーンストラップのシルバーがスタイリッシュさに貢献。
■2:ソニア・ライソンは…キャメルカラーとストールのビッグロゴを引き締め役に指名
2023年1月16日、ベルリン ファッションウィーク開催中のストリートでスナップされた、インフルエンサーのソニア・ライソン。トップグレーのスウェットプルオーバーとパンツにクリームホワイトのボアブーツを合わせ、レイドバックな趣を演出。そこに淡いグレージュのウールロングコートを重ね、テイストミックスにすることでこなれた印象へ導きました。ニュアンス配色を引き締めるべく、ビッグロゴのベージュストールを垂らし、キャッチーさをプラス。さらに優しい色使いに馴染む、キャメルのレザートートバッグを加えることで、メリハリ付けとクラスアップを両立しました。
■3:ソフィア・ベルガラは…アニマル柄投入でニュアンスカラーを辛口に味付け
LAでキャッチされた、俳優のソフィア・ベルガラ。のっぺりしがちなニュアンスカラーコーディネートは、起毛感のあるコートと柄アイテムを取り入れることで高いメリハリを実現しました。見た目もあたたかなボアコートは、クリームホワイトをセレクトし、ぬくもりを上乗せ。そこにゼブラ柄を投入し、優しげなニュアンスカラーに辛口ムードをトッピング。品の良いベージュだからこそ、モードに傾きすぎない絶妙なバランスです。クリームホワイトとベージュの繋ぎ役として、真っ白なカットソーとスニーカーを迎えヘルシーに整えました。仕上げにピンクのマスクを選び、装いと気分をチアアップ。
「ニュアンスカラー」を使った海外セレブやインフルエンサーの着こなしをご紹介しました。優雅さを演出できる頼もしいカラーなので、ぜひ日々の参考にしてみてくださいね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- EDIT&WRITING :
- 阿部芙美香