「界 ポロト」のご当地の文化体験「アイヌ伝統歌『ウポポ』を奏でるひととき」が開催
星野リゾートが全国に展開する温泉旅館ブランド「界」では、地域の文化を継承する職人や作家、生産者の方々など各分野の文化の担い手に出会い、その希少な技を間近で見たり、舞台裏を知ったりできるご当地文化体験「手業のひととき」を開催しています。
この記事では北海道・白老町のポロト湖畔に位置する温泉旅館「界 ポロト」では「手業のひととき」として「アイヌ伝統歌『ウポポ』を奏でるひととき」に注目。直接耳で聞き、歌い継ぐという「口承文芸」が体験できますよ。
アイヌの伝統歌「ウポポ」――暖炉を囲んでの歌い継ぎ
「アイヌ伝統歌『ウポポ』を奏でるひととき」のプログラムでは、「界 ポロト」館内ロビーの暖炉で、アイヌ民族で受け継がれてきた歌「ウポポ」を教わります。
アイヌ文化の伝承者である髙橋志保子氏からアイヌ語の意味や、歌われてきたシーンの解説をはさみつつ、パワフルな声量と独特の節回しで、お手本が披露されます。
歌の全体のイメージがわかったらつぎは歌い継ぎ。歌い継ぎは、短い一節からはじめて、耳でキャッチした旋律と歌詞を、口ずさんでいくのを何度か繰り返す作業。コツがつかめたら、参加者同士で、合唱や輪唱にも挑戦。手拍子にも後押しされながら、自分の声がアイヌ民族の伝統音楽に溶け合うのを楽しんでください。
アイヌ口承文芸の種類や内容を深く知る座談会も
アイヌ文化の口承文芸で受け継がれる物語や歌には、ユカラやカムイ ユカラ、ウポポやイフムケなど、多くのジャンルがあるそう。それらの口承文芸に見られる特徴や文化の背景も学ぶことができます。
また、これまでの人生でどのように歌を伝えてきたかといった伝承者自身の歩みや、今の想いといった踏み込んだお話も聞くことができます。参加者も自由に質問ができ、時には、着用しているアイヌ衣装や装飾品にほどこされた模様の意味合い、誂えたときのエピソードに話が及ぶなど、直接対面で、手ほどきを受けるからこそ分かる文化のありのままの姿に、触れることができるのだとか。
宿の中や周囲でアイヌ民族の世界観に触れる
歌い継ぎを体験する前後の時間で、宿内や隣接している「ウポポイ」や、ポロト湖の散策などでも文化の片鱗を感じ、アイヌ民族の世界観への理解を深めることができる「界 ポロト」。
特に、アイヌ民族の歌を、自分も口ずさめるようになった後は、歌に登場する場所やモノが、より一層鮮やかに目に飛び込んでくる感覚を味わうことができるはず。旅に出て、本物に触れたり出会ったりするからこそわかる、充実したひとときを過ごせるはずですよ。
「イケマと花香の魔除けづくり」も体験できる
「手業のひととき」のほかに、「界 ポロト」では、ご当地の文化を体験する「ご当地楽」として、アイヌ民族が魔除けとして日常的に身に着けていた植物「イケマ」を使った魔除けのお守りづくりにもチャレンジできます。
「イケマ」と数種類のハーブを、アイヌ文様の記された袋で包み、温泉で染めたオリジナルの紐で封を閉じれば、自分だけのお守りが完成。自然を愛し、共生してきたアイヌ民族の自然観に触れることで、旅の想い出を充実させてみてください。
<「アイヌ伝統歌『ウポポ』を奏でるひととき」概要>
期間:2023 年4月1日~2024年2月29日の土日
時間:20時~21時
場所:界 ポロト 暖炉
料金:1名6,000円(税込、宿泊費別)
定員:1日3組まで(1組2名より催行)
予約:界 ポロト公式サイトにて1週間前までに要予約
< 界 ポロト 施設詳細 >
- 施設名称:界 ポロト
客室数:42室
住所:北海道白老郡白老町若草町 1-1018-94
料金:1泊¥31,000〜(2名1室利用時1名あたり、サービス料・税込、夕朝食付) - TEL:050-3134-8092 (界予約センター)
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部