誰しも「感謝の気持ち」がもてるのは幸せなことで、また感謝されれば嬉しいもの。今回は「感謝の気持ち」を伝えることの重要性や、伝え方のポイントについて考えていきましょう。

【目次】

日々、さまざまなことに感謝して過ごしていきたいものですね!
日々のなか、ささやかなことにも感謝して過ごしていきたいものですね!

「感謝の気持ち」とは?

■意味

「感謝」の意味は「ありがたいと感じて礼を述べること。また、ありがたいと感じる気持ち」です。「謝」という語には、「謝辞・謝礼」と「詫びる・拒否」という、まるで反対のような意味がありますが、「感謝」はポジティブなほうの意味で使われます。


ビジネスでも効果大!「感謝の気持ち」は積極的に

「感謝の気持ち」を伝えることはとても重要です。仕事は多かれ少なかれ利害関係が生じるもの。なので「あたり前」という気分になることもありますよね。けれど、些細なことや当然なことだとしても「ありがとう」と感謝の気持ちを示すのは大切です。「感謝の気持ち」を伝える効果について挙げてみましょう。

■良好な人間関係を築きやすい

さまざまなことに感謝の気持ちをもっている人と、いつも妬みや不満でいっぱいの人、あなたならどちらと一緒にいたい?――なんて、問うまでもありませんね。 

■協力や助力を得やすい

常に「感謝の気持ち」を示してくれる相手とは、「一緒にいたい」とか「一緒に仕事をしたい」と思うだけでなく、「何かあったら力になりたい」と思うもの。自分が「感謝の気持ちを示す人」であれば、ピンチに陥ったときにも、手を差し伸べてくれる人が確実に増えます。

■よい雰囲気になる

日ごろから「感謝の気持ち」をよく示す人の周りは、朗らかで心地いい雰囲気が漂っているものです。ピリピリした現場に、こういう人が入った瞬間、場が和む、ということはよくあること。

■ポジティブになれる

「感謝の気持ち」は、お互いがポジティブになれる感情です。たとえ、そのときの仕事がうまくいかなかったとしても、努力に対して感謝の気持ちを示されれば、「認めてくれる人はいる、また頑張ろう!」という気持ちになれるのではないでしょうか。つらい現場でも、誰かの「感謝の気持ち」がモチベーションの維持やアップに繋がることがあるのです。


【感謝の気持ちを伝えるときに「注意したいポイント」3つ

双方にとって良いことである「感謝の気持ち」ですが、より効果的な伝え方を覚えておきたいもの。ポイントを絞ってご紹介します。

■素敵な言い回しよりスピードが大切!

感謝の気持ちを伝えるときには、「より良い言葉は?」「素敵な言葉は?」などと考えず、スピード重視で。あれこれ考えているうちに機会を逃すなんてことはよくありますよね。まずは「ありがとう」のひと言でいいのです。

■できるだけ笑顔で

対面なら笑顔で、電話なら朗らかな声で。言葉はシンプルでも、表情や声色で感謝の気持ちは十分伝わるはずです。

■感謝のポイントを添える

「○○さんのおかげで予定通り仕上げることができました、ありがとうございます」――この例文のポイントは、「あなたの助力がなかったら予定通りには進まなかった、誰かに迷惑をかけてしまうところを救ってくれた」ということ。「~おかげで」「~だから」と添えて感謝のポイントを示すことで、より相手に気持ちが伝わるでしょう。


【「感謝の気持ち」を伝える「例文」8選

■1:「貴重なご意見を賜り、心から感謝しております」

■2:「急なお願いにもかかわらずご尽力いただき、感謝の念に堪えません」

■3:「ご多用のところお時間を割いていただき、感謝の言葉もございません」

■4:「お力添えいただき、本当にありがとうございました」

■5:「甚大なるご配慮を賜り、深謝申し上げます」

■6:「無理を承知でのお願いでしたが、気持ちよく引き受けていただき、感激しております。本当にありがとうございました」

■7:「余りあるご厚志を万謝いたします」

■8:「本日は遠いところお運びいただき、誠にありがとうございました」


【「感謝の気持ち」が伝わる「フレーズ」あれこれ

■お力添えいただき ■ご尽力いただき ■ご助力いただき ■お心遣いいただき ■ご配慮いただき 

■お骨折りいただき ■深謝いたします ■ありがたく存じます ■恐れ入ります ■痛み入ります

■本当に(ありがとうございます) ■心から(感謝しています) ■これまででいちばん(感激しました)


【「英語」で「感謝の気持ち」を伝えるには?

「感謝」は英語で[thanks][gratitude]です。いくつか例文を挙げますので、英語で伝える際に使ってみてくださいね。

・Thank you very much.(本当にありがとうございます)

・I can never thank you enough.(感謝の言葉もありません)

・I am deeply grateful to you for your kindness.(ご親切に心から感謝します)

・This is a small token of my gratitude.(これは感謝の印です)
 

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日常生活のなかでは、あまりにもあたり前すぎて気付かない、あるいは改めて感謝の気持ちを表すのは照れ臭い、といったこともあるでしょう。でも仕事の現場であれば、身内であっても感謝の気持ちを伝えやすいのでは? 「感謝の気持ち」や「感謝の言葉」で溢れた世の中であるといいですね。

この記事の執筆者
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参考資料:『日本国語大辞典』(小学館)/『デジタル大辞泉』(小学館)/『大人なら知っておきたい モノの言い方サクッとノート』(永岡書店)/『印象が飛躍的にアップする 大人の「言い方」練習帳』(総合法令出版)/『プログレッシブ英和中辞典』(小学館) :