まばゆいオーラをまとう美しき佇まい|中谷美紀

俳優として、プレシャス世代のハンサムウーマンとして憧れの的であり続ける中谷美紀さん。大活躍だった2023年の終盤、話題の月9ドラマ『ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜』撮影中の怒涛の日々の最中に行われた今回の撮影。

自然体で、エレガントで、神秘的…。そんな中谷さんの魅力を改めて感じながら、年齢を重ねてさらに輝きを深める、美しさの源を探りました。

中谷美紀さん
俳優
(なかたに・みき)1976年東京都生まれ。月9ドラマ『ひとつ屋根の下』(1993年)で女優デビュー。以来国内外で幅広い活躍を続け、今年、女優デビュー30周年を迎えた。エッセイ執筆、12月にはウィーン・フィル、ベルリン・フィルの名手たちで構成されたオーケストラと共演する『フィルハーモニクス ウィーン=ベルリン』(東京公演12月13日など)で朗読を務めるなど、多岐にわたって活躍。Instagram@mikinakatanioffiziell

白シャツとデニムという自然体のカジュアルにチャーミングな素顔がのぞく

ディオールのウエアを着用した俳優の中谷美紀さん
弾けるような素の笑顔が、シンプルな大人のデニムスタイルに映えて。「ディオール」のシャツ¥220,000/参考価格・デニム¥230,000・靴¥154,000/参考価格・「ディオール ファイン ジュエリー」のネックレス『ローズ デ ヴァン』[YG×マラカイト×ダイヤモンド]¥830,000(クリスチャン ディオール)

「最近、演じることがますます楽しくなってきているんです」―中谷美紀さん

今まさに輝いている中谷美紀さん。現在放映中の月9ドラマ『ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜』では、二宮和也さん、大沢たかおさんとトリプル主演に。1クールでクリスマスの一日を描く話題作で、大人のドラマファンを魅了しています。

中谷さん演じる報道キャスター・倉内桔梗は記者出身。理想の報道を追求し続け、自らの企画で立ち上げた報道番組を5年間キャスターとして牽引。けれどこのクリスマスは、突然の番組の打ち切りを告げられる衝撃的な日に。プライベートを投げ打ち、すべてを仕事に費やしてきただけに「居場所を失いそうな、ターニングポイントの一日になります」。

凛とした知性や清潔感が求められる報道キャスターは、中谷さんのイメージに重なる。フジテレビの経験豊富なアナウンサー陣からキャスターとしての心得や言葉にあまり抑揚をつけない伝え方などを教わりながら、試行錯誤で構築したというキャスター像も見どころ。「現場に自転車で駆けつけるような、アクティブな桔梗」は、中谷さんの新たなはまり役になりそうです。

さらにこのドラマ、「脚本がとにかくおもしろいのです。まずサスペンスとしてスリリング。そして大沢たかおさんの笑いを誘う、コミカルなキャラクターも見どころです」。

中谷さんは1993年のテレビドラマ『ひとつ屋根の下』で女優デビューし、今年で30周年。一人3役を演じる舞台『猟銃』のニューヨーク公演ではミハイル・バリシニコフと共演し、大盛況を収めました。

「演技のツール・ド・フランスのよう」と海外ジャーナリストに称された舞台、ドラマ、さらにエッセイの連載を本にまとめて…と、多忙を極めた2023年。年齢を重ねてさらに幾多の挑戦を続ける原動力となっているのは、“好奇心” と言います。

「おもしろそうなことがあると、子供のようについのぞいてみたくなるのです。そしてありがたいことに素晴らしいご縁を幾つもいただいて。『ノー』というタイミングを逃してしまい、『イエス』と言ってなんとか仕上げる方法を考えています(笑)」

エッセイ本『文はやりたし』に記された約6年間の日々は、中谷さんが結婚し、東京とオーストリアの二拠点生活が始まった、変化の期と間き。暮らしだけでなく、心もちにも変化が訪れたのだそう。

「演じることが楽しくなってきています」

舞台『猟銃』や映画『嫌われ松子の一生』など高い評価を得た数々の名作をはじめ、ときに「苦役」といいたくなるほど役に没頭。そんな中谷さんは、「人目を気にせず、まず自分が楽しいかどうか、自分が楽しければ周囲の人も楽しめるはず」と映るオーストリアの人々の自由さや心の余裕に感嘆したと言います。

「年配の方も堂々とミニスカートをはいていらして。“ねばならぬ” という考え方がない文化に触れて、ある意味私も自由になりました。失敗してもいい、完璧でなくてもいい、と」

「’24年は少しのんびりしてドイツ語をもう一度勉強し直したい」。そして新たな挑戦も――。持ち前の真摯な姿勢と好奇心に加え、自由の息吹も感じさせる中谷さんの内なる煌めきは、その美しき佇まいをさらに輝かせてくれそうです。


【Information】注目の月9ドラマ『『ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜』が放映中!

ドラマ『ONE DAY 〜聖夜のから騒ぎ〜』が
(C)フジテレビ

中谷美紀さん(報道キャスター)、二宮和也さん(逃亡犯)、大沢たかおさん(孤高のシェフ)のトリプル主演で、クリスマスの一日を1クール、約3か月で描く謎と愛と奇跡の物語。3人の物語がどう交錯していくのか―。

ドラマ『ONE DAY 〜聖夜のから騒ぎ〜』のワンシーン
(C)フジテレビ

佐藤浩市さん、江口洋介さん、中川大志さんら豪華共演陣も注目の的。最終回、時計の針が再び0時を指したときの光景が楽しみ。


エッセイ本|『文はやりたし』で綴る東京とオーストリア二拠点生活の日々

中谷美紀さんのエッセイ本『文はやりたし』
(C)幻冬舎文庫

『小説幻冬』2016年11月号〜2023年2月号に掲載された中谷美紀さんのエッセイを、加筆・修正して一冊に。一年の半分は日本でドラマや映画の撮影に勤しみ、残りはオーストリアで暮らしを楽しむ日々が綴られている。コンサートやサイクリングを楽しんだり、料理や庭造りに励んだり…というオーストリアの日常の細やかな描写にも魅せられる。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※文中の表記は、YG=イエローゴールドを表します。

問い合わせ先

クリスチャン ディオール

TEL:0120-02-1947

PHOTO :
浅井佳代子
STYLIST :
犬走比佐乃
HAIR MAKE :
下田英里
NAIL :
川村倫子(ネイルハウス安气子)
EDIT&WRITING :
川村有布子、池永裕子(Precious)