エルメス財団主催「スキル・アカデミー」|『土に学ぶ、五感で考える』Earth-Life Learning
エルメス財団が開催する「スキル・アカデミー」の中高生向けワークショップが、2024年3月25日(月)~30日(土)に開催されます。今回のタイトルは『土に学ぶ、五感で考える』。身近な「土」にフォーカスし、土の中の生物や土の料理、土器など、5つのプログラムを通して「土」について多様な角度から深く学びます。
「スキル・アカデミー」とは…
「スキル・アカデミー」とは、エルメス財団が企画・開催している社会貢献プログラムのひとつ。職人技術や手わざといった、自然素材にまつわるスキルの伝承、拡張、知識の共有を目指し、書籍の発行やワークショップを開催しています。
フランスでは2014年から実施されており、日本では2021年よりスタート。2021〜2022年は、「木」をテーマに開催されました。
5つのプログラムで構成されるワークショップ
今回のワークショップは、「足下でうごめく生態系」「土のうつわ」「食事のまえとあと」「 いまここにある大地」「土で建てる」という5つのテーマで構成。各プログラムはいずれも15人の少人数で開催され、五感をフルに刺激する体感型プログラムとなっています。
また、多様な分野のプロフェッショナルが講師として登場。「土の舞台の上で、昆虫とダンサーはどのように響き合うのか?」「縄文からエチオピアまで続く土器はどんな旅をしたか?」など、ユニークなテーマで今までにない視点や発想力を刺激します。
書籍『Savoir&Faire 土』出版記念トークセッションも開催
「スキル・アカデミー」のもう一つの柱となる取り組みである書籍『Savoir&Faire』も刊行。土を総合的な視点でとらえなおした『Savoir&Faire 土』の出版を記念し、2023年12月には東京藝術大学にて、トークセッションが行われました。
トークセッションでは、民俗学者の赤坂憲雄氏、彫刻家の林武史氏、陶芸家の三上亮氏、そして現代美術作家の大巻伸嗣氏が登壇。各伝統・芸術分野の専門家による多角的な視野から、土が育んできた文化や歴史、日本の教育現場で扱われる土についての意見を交わし、芸術としての土、そしてその素材を扱う手つきやまなざしといった技術や感性などについて議論を深めました。
素材との触れ合いや学びを通して、次世代にクラフトマンシップの本質を伝えていく「スキル・アカデミー」。ご紹介した中高生向けワークショップの参加は、事前申込制です。詳細はウェブサイト内の情報をご確認の上、「応募フォーム」よりぜひご応募ください。
問い合わせ先
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 池尾園子