「雪催い」ってなんと読む?「ゆきさいい」ではありませんよ!

降雪があったかと思えば急に温かくなったり…と、気温の安定しない日々が続きますね。先週は東京都が大雪となりましたが、雪に慣れた北国の方々がSNS上などで「その程度で大雪?」と疑問をもつことなどに対し『雪国マウント』と表現する新語も取り沙汰されました。実際には、雪上の歩き方指南などの親切なメッセージもあったようで、これを一概に「マウント」と、あまりイメージの良くない言葉でまとめるのはいかがなものか? と思います。センセーショナルな新語にはおもしろいものもございますが、ニュアンスまでしっかりと吟味して、大人らしい言葉選びを心がけたいですね。ということで本日は「雪」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「雪催い」ってなんと読む?

「雪催い」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「今にも雪の降りそうな空模様」という意味の言葉です。

<使用例>

「午後から急に寒くなって、空もなんだか雪催いね」

「〇〇〇〇い」。
「〇〇〇〇い」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… ゆきもよ-い です。

「催い(もよい)」は、「催」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)です。
「催い(もよ-い)」は、「催」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)です。

「催い」という言葉は、名詞の下に付けると、「そのものごとの兆しが見えること」を表します。「雨催い(あまもよ-い)」という言葉もございますので、覚えておきましょう。

さて2問目にまいりましょう。

【問題2】「去年(〇〇)の雪」ってなんと読む?

「去年の雪」という日本語の読み方として正しくなるよう、「〇〇のゆき」の〇に、かな1文字ずつ入れて完成させてください。

ヒント:「去年降り積もって、今春になっても溶けないで残っている雪。残雪」という意味の古語です。

<使用例>

「一見、新雪でやわらかそうに見えても、その下に去年(〇〇)の雪が固まっているのよ」

「去年」をかな2文字で読むと…?
「去年」をかな2文字で読むと…?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 去年(こぞ)の雪(ゆき) です。

「去年(こぞ)」という読み方、わかりましたか?

「去年(こぞ)」は、新年の季語でもあり、年が明けて旧年を振り返るときに使用する言葉ですが、「去年から溶け残っている雪」を表現する際にも「去年の雪(こぞ-の-ゆき)」とひとまとまりの言葉として使用されます。詩的な、教養を感じさせる表現でもありますので、この言葉と読み方、大人の語彙としてインプットしておきたいですね。

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本日は、「雪」という字の入った日本語から、

・雪催い(ゆきもよ-い)

・去年の雪(こぞ-の-ゆき)

の読み方をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『Domingo北海道の「今」をお届け』ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱