高級時計のひとつのジャンルとしてすっかり確立され、数年来非常に高い人気を誇っている「ラグジュアリースポーツウォッチ」。その世界的潮流の源であり、象徴であり、最も高い人気を集めているのが「オーデマ ピゲ」の“ロイヤル オーク”です。そんな「ラグスポウォッチ界のトップスター」が、女性の手首にふさわしいサイズ&カラーで新たな美貌を纏い、華麗なデビューを果たしました!
艶やかなピンク? シックなグレー?女心をくすぐる絶妙なダイヤルカラー
いくらお金があってもそう簡単に手にいれることができない、世界でもっとも入手困難な時計 ──それがこの“ロイヤル オーク”です。その理由は簡単に言うと、需要が供給を遥かに上回るから。イメージとしては「エルメス」の“バーキン”に近い、といったら理解しやすいでしょうか? 単純に比較することは難しいけれど、その「入手困難度」は“バーキン”以上。また、「手に入れられない」と知ると、もっと欲しくなるのが人間というもので、“ロイヤル オーク”人気は数年来、「狂騒」と言い換えられるほどヒートアップする一方です。
しかし、朗報です! 2024年の新作は女性向けのモデルが例年より充実し、これまでよりは多少手に入れられるチャンスが出てくるかもしれない! という情報が入ってきました。
そんな“ロイヤル オーク”はかつて、圧倒的に男性向けモデルに注力していたように見受けられてきましたが、近年は徐々にマーケティング戦略を変化させているのでしょうか? ケース径30mm代のフェミニンなモデルがコンスタントに発表されるようになり、世界的に女性ユーザーも増えつつあります。
そして2024年3月。ミラノで開催された独自のエクスクルーシヴな新作発表イベントでは、かつてないほどのバリエーションで、フェミニンでエレガントな“ロイヤル オーク”の数々が誕生したのです!
特筆すべきはそのサイズだけではなく、ダイヤルを彩る華やか、あるいは繊細な色彩。
現在34mm径は、自動巻きムーブメントを搭載した“ロイヤル オーク オートマティック”では最小サイズとなりますが、そのピンクゴールドモデルに採用されたドラマティックなピンクは、これまでの「オーデマ ピゲ」にはなかったストレートなフェミニニティを表現する色合いで、“ロイヤル オーク”の新たな表情を引き出しました。
一方、ステンレススティールとピンクゴールドのバイカラーモデルのグレーダイヤルは、シックで知的な雰囲気。
同じデザイン、大きさながら、素材やダイヤルの色によって異なる個性の女性像を映し出し、グラマラスに手元を演出します。
これだけで「絵になる手元」を完成させる、ジュエリー効果も絶大!
新しい“ロイヤル オーク オートマティック”の34mmというサイズは、実際に手首につけると、女性にしっくりくるサイズ感とは裏腹に、いい意味でその「存在感の大きさ」を再確認できるはずです。“ロイヤル オーク”を唯一無二たらしめている八角形のベゼルと、六角形のビスが奏でるデザインの強さが、34mmというサイズによってより濃厚に凝縮されたかのよう。
サテンとポリッシュの面取り仕上げの組み合わせたケースとブレスレットからは常に美しい輝きが放たれ、正確に時を刻むと同時にこの上なくグラマラスなジュエリー効果を発揮します。
◾️1:大人になった今、たまらなく惹かれる、どこかに「強さ」を秘めたピンク
◾️2:研ぎ澄まされた洗練を印象づけるシンプル&シックなグレー
非常に高度な複雑機械式時計(コンプリケーションウォッチ)の製作においても、世界屈指の技術力を誇る「オーデマ ピゲ」は、現在もやはりどちらかというと男性的なイメージが強いでしょう。しかし古くから女性のためのジュエリーウォッチメイキングも手がけてきた歴史をもち、その伝統は大切に継承され現在に至ります。
そんな「オーデマ ピゲ」が、現代女性に捧げる新たな“ロイヤル オーク”。次回も引き続き、2024年3月に発表されたばかりの珠玉のレディスモデルをお届けします!
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- TEXT :
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト