おいしさだけでない食の喜びを体感!自由で心地よいフレンチレストラン「OLINA(オリナ)」

東京・東麻布にオープンしたばかりのフレンチレストラン「 OLINA(オリナ)」。このレンストランは、フランス人シェフのオリヴィエ・ガルシア(Olivier Garcia)さんとパートナーである高遠菜都子(たかとお なつこ)さんが、フランス・パリの「TAMARAグループ」との協働によりオープンさせたもの。「オリナ」は、TAMARAグループにとって記念すべき、日本で初めての店舗となります。

フレンチレストラン「オリナ」のシェフとデザイナー
レストランマネージャーの高遠 菜都子さんとヘッドシェフのオリヴィエ・ガルシアさん。店名「OLINA」の由来は、ふたりの名前から。ロゴの“O”には、「円=縁」の意味も込められているそう。(C)2024 OLINA

シェフを務めるオリヴィエは、オーストラリアやフランス、スウェーデンのミシュラン星付きレストランなど、さまざまなスタイルのレストランで経験を重ねてきた人物。そして、オリヴィエのパートナーであり、レストランマネージャーを務めるが、元ファッションデザイナーという異色の経歴を持つ高遠さんです。

スウェーデンのAcne Studios(アクネ ストゥディオズ) のデザイナーとしても活躍してきた高遠さんの研ぎ澄まされた感性と美意識は、店内のインテリアからロゴ、器選び、レストランのイメージにも息づいています。

フレンチレストラン「オリナ」で使用される器たち
店内で使用される器やカトラリー、ワークウエアスタイルのユニフォームまで、高遠さんの審美眼が光る。(C)2024 OLINA

「オリナ」で提供されるのは、シンプルかつ軽やかでモダンなフランス料理。ふたりが日本で出会った生産者から届く、こだわり食材の風合いを生かし、オリヴィエが培ってきた伝統的なフレンチの技法をもって美しき佇まいのひと皿にアレンジ。

フレンチレストラン「オリナ」で提供される料理「蕪のタルトタタン」
「蕪のタルトタタン」(C)2024 OLINA

11品で構成されたシェフのおまかせフルコースで提供されるのは、フランスの林檎のお菓子「タルトタタン」を蕪を使ってアレンジした『蕪のタルトタタン』や、生の大根の歯応えとねっとりとしたヤリイカの食感のコントラストが新感覚な『大根 - ヤリイカ - 生ハムの出汁』など。イリコの出汁と生ハムの出汁を合わせるなど、型にハマることのない自由発想で、驚きのある味や風味を楽しませてくれます。

フレンチレストラン「オリナ」で提供される料理「大根 - ヤリイカ - 生ハムの出汁」
「大根 - ヤリイカ - 生ハムの出汁」(C)2024 OLINA
フレンチレストラン「オリナ」で提供される料理「柏幻霜ポーク - 赤海老 - 菊芋」
「柏幻霜ポーク - 赤海老 - 菊芋」(C)2024 OLINA

それらの料理の魅力をさらに引き立てるのは、ソムリエ・常盤 努(ときわ つとむ)さん監修によるワイン。欧州のワイナリーのものを中心に、料理に合わせたものを丁寧に提案してくれます。自由な発想から生まれるワインと料理のマリアージュ体験も、「オリナ」の大きな魅力のひとつです。

フレンチレストラン「オリナ」で提供されるワイン
フランスやイタリア、スペイン、オーストリアなど、西ヨーロッパと中央ヨーロッパを中心に、添加物などを極力使用しないクラフトワインを豊富にラインナップ。一流ワイナリーの希少なキュヴェやヴィンテージシャンパーニュ、 日本ワインや日本酒も。(C)2024 OLINA

ふたりが惚れ込んだという建築家によりデザインされた店内は、美しくも堅苦しさを感じさせない温もりある空間に。窓から切り取られた空間から間近に見える東京タワーは一幅の絵のよう。“自由さと心地よさ”が、料理はもちろん空間にも息づく個性あふれるフレンチレストランへ、東京の旬を感じに…ぜひ足を運んでみてください。

追記)OLINAは2024年10月をもちまして閉店しました。また次なる展開に期待です。※2024年11月1日現在

 
この記事の執筆者
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WRITING :
池尾園子