『Precious』にいつも素敵な文章を寄せてくださる方々からもメッセージをいただきました【人生の輝きを高める私の「エレガンス」観】
品格のある文章で本誌にエールを送ってくださる皆さん。それぞれの方にとっての「エレガンス」をうかがいました。
◇本間恵子さん
エレガンスは、何気ない仕草に現れるもの。グラスを手に取るとき、本のページをめくるとき、髪をそっとかき上げるとき──。日常のふとした動きに意識を注ぐことで、周囲の人々はそこに宿る静かなエレガンスにきっと気づくことでしょう。
リングなどのジュエリーや腕時計は、そうした何気ない仕草を美しく演出してくれる効果的なアイテムなのです。
◇ヤマザキマリさん
私の考えるエレガンスとは知性です。広角で寛容な視野をもち、思索を怠らず、かつ社会と自らをつなぎ止めて生きている、そうしたスキルこそが、まさにエレガンスなのではないかと考えます。
古代ローマが求めた人間としての機能の調和が叶う人は、唯一無二の指導者カエサルのように、装いもおのずと優美で気品に満ちたものとなるのです。そんなエレガンスの真髄を伝えてくれる『Precious』をこれからも楽しみにしております。
◇酒井順子さん
エレガンスの源にあるものとは、経験の積み重ねから醸し出される「自信」。これからも、女性たちに自信という輝きをもたらす誌面を期待しています。
◇雨宮塔子さん
「エレガンス」はフランスでは14世紀後半のラテン語の “elegantia”、 「選び方を知っている人』の “elegans” に由来するといわれています。ファッション、言葉、行動、そして人物…。何を選び取るかにその人の品性が表れるし、人生は選択の連続だから、どう選択してきたかが、その人をつくっていくと思うのです。
だから、正しく選び取れるよう、目と心と知力を磨き、自分に嘘をつくことなく、また慎ましくありたい気持ちを忘れず、社会と世界をまっすぐに見つめ続けたいと思っています。
◇藤岡篤子さん
思えばちょうど大人として生きる意味や価値を漠然と求めていた頃、『Precious』に出合い目が覚める思いでした。メンター的な存在といったらよいでしょうか。日々の生活がたとえ、多忙であろうと「エレガンス」があれば、人生がこんなに彩り豊かになると、心に刻まれたのも、プレシャス・スピリッツが支えてくれたから。どんなときも品位を忘れない、丁寧で思いやりに満ちた態度こそ、美しい。エレガンスは幸せと似ています。
- EDIT&WRITING :
- 兼信実加子、長瀬裕起子、喜多容子(Precious)