『Precious』にいつも素敵な文章を寄せてくださる方々からもメッセージをいただきました【人生の輝きを高める私の「エレガンス」観】

品格のある文章で本誌にエールを送ってくださる皆さん。それぞれの方にとっての「エレガンス」をうかがいました。

◇本間恵子さん

ジュエリー・時計ジャーナリストの本間恵子さん
本間恵子さん
ジュエリー・時計ジャーナリスト
宝飾誌編集者などを経て独立。国内外を幅広く取材し、雑誌や新聞などに記事を執筆。セミナーやテレビのコメンテーターとしても活躍。本誌では『Preciousウォッチアワード』の審査員も務める。

エレガンスは、何気ない仕草に現れるもの。グラスを手に取るとき、本のページをめくるとき、髪をそっとかき上げるとき──。日常のふとした動きに意識を注ぐことで、周囲の人々はそこに宿る静かなエレガンスにきっと気づくことでしょう。

リングなどのジュエリーや腕時計は、そうした何気ない仕草を美しく演出してくれる効果的なアイテムなのです。


◇ヤマザキマリさん

ヤマザキマリさん
ヤマザキマリさん
漫画家・文筆家・画家
17歳で渡伊、フィレンツェの国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を専攻。イタリア人との結婚を機に、世界各地で暮らす。現在、『続テルマエ・ロマエ』を集英社「少年ジャンプ+」で連載中。

私の考えるエレガンスとは知性です。広角で寛容な視野をもち、思索を怠らず、かつ社会と自らをつなぎ止めて生きている、そうしたスキルこそが、まさにエレガンスなのではないかと考えます。

古代ローマが求めた人間としての機能の調和が叶う人は、唯一無二の指導者カエサルのように、装いもおのずと優美で気品に満ちたものとなるのです。そんなエレガンスの真髄を伝えてくれる『Precious』をこれからも楽しみにしております。


◇酒井順子さん

酒井順子さん
酒井順子さん
エッセイスト
高校時代より雑誌に寄稿。著書多数。ベストセラーとなった『負け犬の遠吠え』をはじめ、『ユーミンの罪』『ガラスの50代』など話題作も多い。『Precious』では『酒井順子の四〇、旅ぐらし』を2007年より3年連載。

エレガンスの源にあるものとは、経験の積み重ねから醸し出される「自信」。これからも、女性たちに自信という輝きをもたらす誌面を期待しています。


◇雨宮塔子さん

雨宮塔子さん
雨宮塔子さん
フリーアナウンサー・エッセイスト
TBSアナウンサーを経て、渡仏。西洋美術史を学ぶ。執筆活動や美術番組への出演、現地の情報をメディアに発信。『Precious』にもさまざまなエッセイを寄稿。著書に『パリに住むこと、生きること』など。

「エレガンス」はフランスでは14世紀後半のラテン語の “elegantia”、 「選び方を知っている人』の “elegans” に由来するといわれています。ファッション、言葉、行動、そして人物…。何を選び取るかにその人の品性が表れるし、人生は選択の連続だから、どう選択してきたかが、その人をつくっていくと思うのです。

だから、正しく選び取れるよう、目と心と知力を磨き、自分に嘘をつくことなく、また慎ましくありたい気持ちを忘れず、社会と世界をまっすぐに見つめ続けたいと思っています。


◇藤岡篤子さん

藤岡篤子さん
藤岡篤子さん
ファッションジャーナリスト
毎シーズン、パリ、ミラノなどのコレクションを取材し、最新トレンド情報をセミナー、新聞、雑誌等で発表。『Precious』では創刊の頃より記事を執筆。高い審美眼で名品を推薦していただくことも多い。

思えばちょうど大人として生きる意味や価値を漠然と求めていた頃、『Precious』に出合い目が覚める思いでした。メンター的な存在といったらよいでしょうか。日々の生活がたとえ、多忙であろうと「エレガンス」があれば、人生がこんなに彩り豊かになると、心に刻まれたのも、プレシャス・スピリッツが支えてくれたから。どんなときも品位を忘れない、丁寧で思いやりに満ちた態度こそ、美しい。エレガンスは幸せと似ています。

 

EDIT&WRITING :
兼信実加子、長瀬裕起子、喜多容子(Precious)