「颯爽」ってなんと読む?「そうそう」ではありません!
明日・6月20日は、『ペパーミントの日』です。ペパーミントの和名は「薄荷(はっか)」…ということで、薄荷の名産地である北海道北見市が、「北海道が爽やかな6月」の、「薄荷」に通じる二十日(はつか)に、と制定した記念日です。清涼感のあるペパーミント、夏の飲みものやお料理にぴったりですね。本日は「爽」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「颯爽」ってなんと読む?
「颯爽」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「人の姿や態度・行動がきりっとして、見る人に爽やかな印象を与えるさま」という意味の言葉です。
<使用例>
「彼女って姿勢がよくて清潔感があるから、ただ歩いているだけでも颯爽として見えるのよね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 颯爽(さっそう) です。
「颯」という字は訓読みで「はやて」、音読みで「サツ」「ソウ」と読みます。昨今は、人名や商品名など「はやて」「ソウ」という読み方でこの字が使われる例も多く、使用頻度の高い言葉でありながら「颯爽(さっそう)」が正しく読めないお若い方も散見されます。ということで、今回、取り上げてみました。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「爽昧」ってなんと読む?
「爽昧」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「夜明け」を意味する言葉です。
<使用例>
「爽昧の気を感じたくて、近くを散策してきたの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 爽昧(そうまい) です。
「爽昧(そうまい)」の「昧」は「曖昧(あいまい)」「蒙昧(もうまい)」などの熟語に使われている字です。この字は「薄暗い」「あやふやである」などの意味をもちますので、「爽昧(そうまい)」は、「爽やかで、うす暗いとき=夜明け」を意味します。例文の「爽昧の気(き)」とは「夜明けの清涼な空気感」を意味する、慣用的な表現ですのでぜひ覚えておいてくださいね。
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本日は、6月20日『ペパーミントの日』にちなんで、「爽」という字の入った日本語から、
・颯爽(さっそう)
・爽昧(そうまい)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/北海道新聞ホームページ/日本メディカルハーブ協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱