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新しい建造物が絶え間なくそびえたつドバイ。パリの帰り、エキゾチックな雰囲気を残しながら進化するドバイに初めて訪れザ・ラナに滞在しました。ブルジュ・ハリファを臨むマラシ・ベイ・マリーナ沿に建つザ・ラナは30階建て。モダンな外観はフォスター・アンド・パートナーズによるデザイン、内装はジル&ボワシエが手掛けました。

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ホテルに入ると、吹き抜けによる空間の広がりと大きな窓から入る自然光にあふれたロビーやラウンジが心地良い雰囲気です。モダンなアート作品があちこちに飾られ、ギャラリーを巡っているようです。

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どの客室も湾に面していて風を感じながらダウンタウンの美しい夜景を楽しめます。白を基調としたシンプルな部屋にはウッドの家具やウォークインクローゼットが設らえられモダンな佇まい。ウエルカムスイーツはホテルの建物を模ったチョコレートでした。

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ホテル内のレストランとバーは8軒ありますが、そのうち4軒は3名のミシュランスターシェフが腕をふるっています。まず朝食に訪れたのはジャン・アンベールがシェフを務めるダイニング「リヴィエラ」です。ジャン・アンベールはプラザ・アテネの総料理長としても活躍しているミシュランシェフ。メニューはコンチネンタルブレックファストにシェフおすすめの1品がついた「THE LANA BREAKFAST」を選びました。

1日目はアボカドのサラダ、2日目はお皿いっぱいに膨らんだエッグホワイトスフレです。バスケットの焼き立てブレッドも毎日替わり、1日目はオリジナルコーヒーブリオッシュ、2日目はパリのル・ムーリス(ドーチェスター・コレクション)でいただいたクグロフも加わり、ドバイの朝もパリと同じ美味しいパンがいただけます。

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午後は1階のラウンジ「The Gallery」 でアンジェロ・ミュザが手がけるアフタヌーンティーをいただきました。アンジエロはフランスの最優秀職人賞を受賞し世界的に評価されているパティシエです。

アフタヌーンティーはピアノの演奏を聴きながら美しいモクテルからスタート。からっとした暑さのドバイで喉越しの良いドリンクが爽やかです。茶葉はもちろんたくさんの種類から選べますが、迷わずダージリンティーをお願いしました。フィンガーサンドはローストビーフにスモークサーモン、胡瓜にクラブと正統派の英国風です。

続くケーキはフレンチ風、見た目も美しくおいしいパティスリーでした。スコーンのジャムはもちろんアンジェロのオリジナル、目の前で完成させてくれる最後のストロベリーパフェまで優雅な午後のひと時を過ごしました。

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ホテルのグランドフロアーにはアンジェロ・ミュザがプロデュースする「ボンボン・カフェ・アンジェロ・ミュザ」がオープンしました。こちらは現地の人たちも入りやすくケーキのテイクアウトもできる社交的なカフェです。

 

夕食に訪れたのは18階にあるメインダイニング、バスク料理レストラン「ジャラbyマルティン・ベラサテギ」です。ミシュランの星を12個獲得しているマルティンの出身地バスク地方の料理を新しいスタイルで提案しています。広いオープンキッチンにはぴちぴちした魚のコーナー、肉のグリルコーナーなど何人ものスタッフが動いています。スペイン料理は日本人の味覚にも合い、どの料理も優しくおいしい味でした。気取らない雰囲気も心地よくおすすめのレストランです。

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2日目はアクティブにループトップにあるプールで泳ぎ、プールサイドのレストラン「ハイ・ソサエティ」でランチをいただきました。

プールは湾に広がる大空に向かって泳ぐような設計で開放感を感じます。午前中でも屋外は39度という暑さですがカラッとしているせいか、パラソルの下での昼食もリゾート気分で楽しめます。もちろん、スパやジムも充実していてホテルライフだけで十分快適です。

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ドバイは基本的に暑いので日常は屋内で過ごします。移動も車、ショッピングは世界最大級のモールや昔ながらのスック(バザール)がありますが、どちらもザ・ラナからタクシーで20分くらいです。

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ドバイのハイシーズンは11月から2月くらいで日本の秋と同じくらいの気候だそうです。その頃にはザ・ラナからドバイ運河のクルーズが運行されるとのこと。クリスマスにはブルジュ・ハリファのライトアップが目の前に映り近未来的な美しいドバイの街を堪能できそうです。

羽田からエミレーツ航空直行便で10時間40分、夜便で行けば翌朝到着です。帰りは9時間55分で同日に羽田に着きます。ヨーロッパで途中滞在するのがおすすめ。欧州とアジアの間に中東のラグジュアリーホテルライフを楽しんではいかがでしょうか?おすすめホテルです。

The Lana
Marasi Drive,Business Bay
Dubai, United Arab Emirates
+971 4 541 7777

https://www.dorchestercollection.com/

この記事の執筆者
毎シーズン、ロンドン、ミラノ、パリなど世界のオートクチュール、プレタポルテ、デザイナーコレクションを取材。ファッション雑誌に記事、コラムを寄稿する。セレクトショップのプロデュースも手がける。最近は着物にも関心を広げ、ファッションと同じように楽しんでいる。 好きなもの:服、女性、黒、パリの灰色の空、映画『男と女のいる舗道』、エゴン・シーレ、インドの沈む夕日、馬、「ウエスト」のシュークリーム、チューリップ、朝寝坊、あんみつ、SEALDs、しじゅうから