ファッションブランド、TAE ASHIDA(タエアシダ)を手がけるファッションデザイナー・芦田多恵さん。時計好きとしても知られる芦田さんは、数多くの時計を所有し、シーンに合わせて使い分けているのだとか。「時計はジュエリーとしての役割を担う重要なアイテム」と語る彼女の、8本の私物時計をご紹介します。
ファッションデザイナー、芦田多恵さんのウォッチ・ヒストリー
「色を扱う仕事柄、色彩を客観的に見るためにも、アトリエでは黒を主に着ています。また、デッサン画を描く手も右ですし、手元のおしゃれは、左手に時計とリングを少し、が定番です。時計はジュエリーとしての役割を担う重要なアイテム。シャープな黒の着こなしに、甘すぎない女性らしさと存在感のある時計をポイントとしてつけるのが私らしいスタイルです。人生の節目に、不思議と時計といい出合いがあり、ご縁を感じて手に入れた時計には、ことさら愛着を感じます」
■20代:大学卒業祝いはブルガリ。人生の節目に両親から贈られた2本の時計
O.J.ペランのパール時計(右)は成人祝い、ブルガリのブレスレット時計(左)は卒業祝い。「アメリカの大学の卒業式に参列してくれた両親が、“ずっと愛用できるものを”と、当時憧れだったブルガリの時計をプレゼントしてくれました。舞い上がるほどうれしかったのを今でも覚えています」
■30代:斬新なデザインのフランク ミュラーもいち早くゲット
「ブルガリの『パレンテシ』のバングルタイプの時計(右)は、母へのギフトを選ぶ父に同行した際に便乗して(笑)。フランク ミュラーの時計(左)は、N.Y.のバーニーズで見つけて、そのまったく新しい大きさに衝撃を受けました。当時、レディース時計のビッグフェースは珍しかったので」
■40代:ショパールの時計は、ベルトをカスタマイズして愛用
「フランスの雑誌で見て素敵だなと思ったショパールの時計(右)。たまたま日本で見かけ、その場で珍しく衝動買い。もとは茶のクロコベルトでしたが、いつもの装いに合わせて黒に変更。ドゥ グリソゴノの時計(左)は、結婚20周年記念に主人から。普段使いにドレスアップに愛用しています」
■50代:唯一無二の輝きを放つ、ブルガリの華やかなジュエリーウォッチ
「ブルガリの『セルペンティ』の時計(右)は、何度か目にして悩んでいたのですが、デビュー25周年の記念のタイミングで出合えましたし、これもご縁と思い購入。ブルガリの『ブルガリ・ブルガリ カテーネ』の時計(左)は、手首に垂れる感じでつけられるチェーンブレスレットが気に入りました」
時計との不思議な縁とともに、ファッションデザイナーならではのセンスも感じる芦田さんのウォッチ・ヒストリー。「ジュエリーとしての役割も担う存在感」という時計選びのポイントは、これから一生モノを探す際のヒントにもなりそうです。
- TEXT :
- 芦田多恵さん ファッションデザイナー
- BY :
- 『Precious2月号』小学館、2017年
公式サイト:TAE ASHIDA公式サイト
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- PHOTO :
- 戸田嘉昭・宗髙聡子(パイルドライバー)
- EDIT&WRITING :
- 下村葉月、中村絵里子(Precious)
- RECONSTRUCT :
- 難波寛彦