100周年を記念するクリエイションは、100年にわたり培った職人技の集大成

イタリア・ヴァレンツァで創業した「ダミアーニ」は、今年、100周年を迎えました。この記念すべき年を祝し、メゾンは傑出したジェムストーンと伝統の職人技を用いて100点のスペシャルな作品からなる、ハイジュエリーコレクションを制作。その代表作には、1世紀にわたりファミリービジネスを貫いてきた創業家のクリエイションにかける情熱が溢れています。

ダイヤモンド_1,ネックレス_1,イヤリング_1
1.『ミモザ グリーンレイ』ネックレス[YG×ペリドット103.00ct×ツァボライト計33.51ct×ダイヤモンド計11.70ct、チェーンネックレス付き]¥53,570,000・2.『マルゲリータ プリマヴェーラ』ネックレス[WG×YG×PG×ファンシーカラーダイヤモンド計2.55ct×ダイヤモンド計16.73ct]¥43,890,000・3.『ファンタジーカット ルミノーサ』ピアス[WG×YG×PG×ファンシーカラーダイヤモンド計33.22ct×ダイヤモンド計2.70ct]¥261,800,000・4.『ベル エポック・セレブレーション ハート』ネックレス[WG×ファンシーカラーダイヤモンド計4.99ct×ダイヤモンド計14.05ct]¥26,180,000(ダミアーニ 銀座タワー〈ダミアーニ〉)

■1:Mimosa(ミモザ)|イタリア金細工の伝統が息づく、まさに「宝石のモザイク」

海に沈む太陽が一瞬だけ放つ神秘的なグリーンの光にインスパイアされた作品。その中央には、100カラットを超えるクッションカットのペリドットが輝く。ペンダントは取り外すことができてブローチにもなり、付属のチェーンネックレスにセットしても楽しめる。

■2:Margherita(マルゲリータ)|ノーブルなフラワーモチーフは伝説の王妃へのオマージュ

1920年代、創業者がイタリア国民に愛されたマルゲリータ王妃をイメージしてデザインした伝説のコレクション。それは、のちにメゾンのシンボルとなった。ネックレスのフロント周辺を飾るフラワーモチーフのセンターには、多彩なファンシーカラーダイヤモンドが煌めく。

■3:Fantasy Cut(ファンタジーカット)|ジュエリーの芸術性を高める貴重な宝石への情熱

先端でラディアントカットのファンシーイエローダイヤモンドが軽やかに揺れ動くピアス。マルチカラーのダイヤモンドによる色と光の調和が、このうえなく繊細でラグジュアリー。ダイヤモンドを留める爪は、石それぞれの色に合わせて3カラーのゴールドが使い分けられている。

■4:Belle Époque(ベル エポック)|カラーダイヤモンドに彩られ、新たな歴史を刻むアイコン

全長が約6センチあるクロスは、創業100周年を記念するコレクションにふさわしい圧倒的な存在感。中央で輝くハート形のファンシーディープオレンジイエローのダイヤモンドをはじめ、多彩な色とシェイプのダイヤモンドが、永遠のアイコンをよりモダンで特別なものに…。

〈金色の砂漠に咲き誇る『マルゲリータ』の美しい花々〉

ダイヤモンド_2,ネックレス_2
『マルゲリータ デザート ガーデン』ネックレス[WG×YG×ファンシーカラーダイヤモンド計23.50ct(先端20.64ct)×エメラルド計14.79ct×ダイヤモンド計73.26ct]¥141,900,000(ダミアーニ 銀座タワー〈ダミアーニ〉)

100周年を記念するハイジュエリーコレクションの代表作のひとつ。日の出の砂漠に咲くマルゲリータ(マーガレット)の花々をイメージしてデザインされた。布のようにしなやかなつくりで、ボリュームはあっても胸元に美しくフィットする。先端には、希少なファンシーディープブラウンイエローのダイヤモンドがミステリアスな光彩を放つ。


ジュエリーへの情熱を抱き続ける、3代にわたるファミリーの物語【100years of DAMIANI】

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一流ブランドの店が建ち並ぶモンテナポレオーネ通りにある「ダミアーニ」ミラノ本店

ハイジュエリーメゾン「ダミアーニ」の100年の歩みは、そのまま創業家の歴史ともいえます。ジュエリー制作に愛と情熱を抱き続けてきた一族の、3代にわたる物語をご紹介しましょう。

メゾンに受け継がれてきた伝統とクラフツマンシップを進化させて今日へ

1924年、イタリア・ヴァレンツァで創業した「ダミアーニ」は、100周年を迎えた今日まで、創業家による経営を貫いてきました。これは、イタリア発祥のグローバルジュエラーとしては唯一だといわれています。

創業者のエンリコ・グラッシ・ダミアーニは金細工の名工として知られ、自身のアトリエを構えると、伝統の金工技術を用いた華麗なスタイルで上流階級を魅了。国内外で名声を高めていきました。

そうした状況に甘んじることなく、最先端の技術を取り入れ、海外進出を推し進めたのが2代目のダミアーノです。1970年代には、宝飾界のオスカーといわれる「ダイヤモンド・インターナショナル・アワード」を初めて受賞し、クリエイションにおいても世界で注目されるブランドに。グローバルジュエラーとしての地位を確立していきました。

現在は、3代目のグィド、シルヴィア、ジョルジョの姉弟が、ブランドを率いています。3人がそれぞれの得意分野を生かすことで、「ダミアーニ」は国際的なグループ企業へと飛躍的に成長を遂げてきました。創業100周年を迎えた今、ブランドの今後が、以前にも増して注目を集めています。

そのジュエリー制作の拠点は、創業時から変わらずヴァレンツァにあり、世界屈指の技術を誇る職人たちと納得のいくものづくりを行ってきました。これからもそれを変えるつもりはありません。今回、発表された100周年を記念するハイジュエリーコレクションはその信念を映し出すかのように、イタリア伝統のクラフツマンシップに現代的な感性を融合して生み出されました。また、本コレクションを特別なものにしている『普通にはない宝石』の数々は、約2年をかけて世界中から集められたといいます。そうした挑戦が新たな伝説となり、次の100年に向かって、次世代へと夢をつなぐ原動力となるのです。

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左/辣腕経営者として知られた2代目のダミアーノ・グラッシ・ダミアーニ、右/創業者のエンリコ・グラッシ・ダミアーニ
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現在、ブランド運営を担う3姉弟。左から/ジョルジョ、グィド、シルヴィア・グラッシ・ダミアーニ
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1976年、『ダイヤモンド・インターナショナル・アワード』を初めて受賞したブレスレット『シャーク』(鮫の口)。斬新なデザインは、2代目ダミアーノの妻ガブリエラにより考案された。
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左/メゾンと長年にわたり親交を深めてきた、イタリアを代表する女優ソフィア・ローレン。『ヴルカーニア』コレクションのジュエリーを着用している。右/第77回アカデミー賞授賞式で『ジュリエット』コレクションを着用するグウィネス・パルトロー
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創業100周年を記念し、ミラノのガレリア・ディ イタリアでハイジュエリーの特別展が開催された。

※文中の表記は、WG=ホワイトゴールド、YG=イエローゴールド、PG=ピンクゴールドを表します。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

ダミアーニ 銀座タワー

TEL:03-5537-3336

EDIT&WRITING :
福田詞子(英国宝石学協会 FGA)
画像編集 :
宇佐美 政郁(CASK)
画像提供 :
ダミアーニ