連載「Tomorrow Will Be Precious!」明日への希望をアクションに変える
明日への希望をアクションに変える方たちの活動に注目し、紹介している連載【Tomorrow Will Be Precious!】では今回、「マンダリン オリエンタル メイフェア ロンドン」のジェネラル・マネージャー、スザンヌ・ハッツェさんに注目!
今年6月、ロンドン屈指の高級エリアであるメイフェア中心部にオープンした「マンダリン オリエンタル メイフェア ロンドン」の総支配人を務めるスザンヌさんに、これまでのキャリアについてお話しをうかがいました。
【London】世界を渡り歩いたホテルウーマン。新天地ロンドンでの活躍に注目が集まる
今年6月、ロンドン屈指の高級エリアであるメイフェア中心部にオープンした「マンダリン オリエンタル メイフェア ロンドン」の総支配人を務めるスザンヌさん。出身はドイツのハンブルクで、彼女が誕生した年に両親がホテルを開業したという、「文字どおりホテルで始まった」人生だ。
学校を卒業後、地元ホテルでの見習いから始まり、ホスピタリティを学ぶべくN.Y.のコーネル大学へ、さらにオーストラリアのメルボルンでMBAを取得。ドイツに帰国してミュンヘンの老舗ホテルで職を得て、28歳のとき、総支配人に抜擢された。ところがそのホテルがマンダリン オリエンタルグループに統合されることに。
「とても光栄なことに、私はそのままの役職で、ホテルの新生を任せてもらえることになりました。これは今でも、私の長きにわたるホテル業界でのキャリアのなかで、最もうれしかったことのひとつです。時代を超えて築き上げてきた老舗ホテルとしての価値を継承しつつ、『マンダリン オリエンタル』のスピリッツをいかになじませていくか。大きなテーマを課せられたリブランディングでした」
以来、ハワイ、香港、ボストン、ラスベガス、サンフランシスコ、N.Y.と、各地で立ち上げと経営に関わり、’22年にロンドンへ。
「どの国のどの都市のホテルでも、それぞれにまったく異なる経験をしました。でも、結局行き着くところは、『最も重要なのは人とのコミュニケーション』だということ。現地の人々と共に働き、グローバルなゲストを迎えるホテル業界にいると、つねに『we are citizen of the world(私たちは世界人)』と感じます。どこに行こうと、その土地のカルチャーを理解し、受け入れていく。自分とは違ったカルチャーを学ぶのは、素晴らしいことです。そして、自分がその土地で受け入れてもらったときの喜びも、とても深いもの。私もこれからロンドンをもっと知って、ゲストの上質な旅のお手伝いができればと思っています」
◇スザンヌ・ハッツェさんに質問
Q.朝起きていちばんにやることは?
両親がホテルを経営していたので、幼い頃から、朝起きたら必ずベッドをきれいに整えてから一日を始めると教えられました。今もそれを続けています。
Q.人から言われてうれしいほめ言葉は?
ゲストからの「このホテルは私のセカンドハウスのようだ」という言葉。
Q.急にお休みがとれたらどう過ごす?
アートギャラリーや博物館を訪れ、ロンドンを探検したい。
Q.仕事以外で新しく始めたいことは?
つねに新しいことを始めたい性格ではあるのですが、現在は仕事がメイン。
Q.10年後の自分は何をやっている?
“今” にフォーカスし、一日一日に最善を尽くすのがモットー。でも旅行や未知の土地は探検したい。
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- PHOTO :
- Miki Yamanouchi
- EDIT&WRITING :
- 剣持亜弥、喜多容子 ・木村 晶(Precious)
- 取材 :
- Yuka Hasegawa