秋から年末にかけて、各国のロイヤルファミリーや国賓の来仏で多忙な毎日を送っている様子のフランス大統領夫人、ブリジット・マクロン。どんな場面でもT.P.O.の範囲を逸脱することはありませんが、彼女の個性であるモードな装いで登場しファンを楽しませてくれています。特別なオケージョンであるディナーの席では、スッキリ見えを叶えるIラインのミニマルなシルエットを、今シーズンの旬であるメタリックを活用して華やかに演出するのがブリジット流。71歳のスタイルアイコンのフォーマルスタイルをスナップで紐解いていきましょう。

■1:ブラックコートを羽織ってキレよく!輝くゴールドのミニドレス

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シルバーのラウンドネックがアクセント。

2024年11月5日、フランス・パリのエリゼ宮でカザフスタンのカシム=ジョマルト・トカイエフ大統領との公式晩餐会での装いです。ボディに程よくフィットするドレスは詰まった襟元とミニ丈、そして眩いゴールドの色味が特徴です。立体的な加工がされた生地は光があたると柔らかく煌めき、悪目立ちしないところがポイント。構築的なショルダーラインのマスキュリンなコートを羽織ってシックさを加え、華美過ぎない仕上がりに。足元はゴールドをリピートし、ブラックとゴールドのラグジュアリーな配色のスタイルを完成。

■2:シアーとメタリックのトレンド要素を投入!今どきに着こなすブラックドレス

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メイクはいつも通りミュートな仕上がりでこなれたムード。

2024年10月14日、同じくフランス・パリのエリゼ宮で、ベルギーのフィリップ国王とマチルド王妃との国賓晩餐会ににて。Iラインのドレスはシアー素材のネックラインが特徴のデザイン。花を象った刺繍がメタリックシルバーであしらわれ、ブラックドレスに華やぎを添えています。スリットからのぞくパンプスとクラッチもシルバーで揃えて、シックだけれど煌びやかな印象に。前髪やサイドを残してまとめたアップヘアの耳元にまとった、歩くたびに揺れるイヤリングがエレガンスをあと押ししています。

■3:白のミニマルドレスに白い輝きをトッピングして洗練シックに

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クラッチバッグはシルバーをセレクト。

こちらはワシントンDCで行われた国賓晩餐会での装いです。首元とウエストにマットなシルバーの装飾が施された長袖のドレス。ミニマルを極めたIラインシルエットですが、美しいラインとグラフィカルな装飾、そして視線を奪う白の色味で十分にスペシャルな印象です。ダイヤモンドのイヤリングをはじめ、ウォッチやリング、バングルは白い輝きで統一。足元も白を選び、ストイックさもありながら優美さを湛えた、オシャレ上級者らしいモードなドレスアップを披露。


フランス大統領夫人ブリジット・マクロンのフォーマルスタイルをご覧いただきました。ドレスとはいえ、詰まった首元やIラインのシルエット、長袖など、いつもの最愛ディテールはキープ。そこにメタリックの輝きをプラスすることで華やかなシーンに相応しい特別感を演出しています。ぜひ年末年始のドレスアップの参考にしてみてくださいね。

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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
神田朝子