『Precious』本誌のほか、ファッション誌を中心に人気スタイリストとして活躍する望月律子さん。望月さん自らがコーディネートしてくれるファッションレンタルサロン「Allons-y(アロンズィ)」のオーナーでもあります。本連載ではサロンでひとりひとりと対話するなか望月さんが実感した、大人の女性のファッションの悩みにこたえるべく、今求められているおしゃれアイデアや着こなしをご提案します。

第106回は、「ブラウスジャケット」にクローズアップ。「ジャケットは、甘さのあるツイードは例外として、”きちんと感”や”マニッシュ”といった印象があります。でも、ブラウスに近いシルエットやディテールのものを選ぶと、もう少し華やかに装いを盛り上げることができます」(望月さん)ご自身によるコーディネート実例&解説とともにご覧ください。

 
望月 律子さん
スタイリスト
(もちづき りつこ)雑誌『Precious』ほか、ファッション誌を中心に活躍中。リアリティと程よいトレンド感を備えたスタイリングは働く大人から高い支持を得ている。2021年秋にファッションレンタルサロン「Allons-y(アロンズィ)」をオープン。著書『望月律子のBASIC THEORY』(ワニブックス)が好評発売中。

■1:肌見せと立体フォルムでフェミニンに装うブラックジャケット

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かごバッグで軽やかさを添えて。

「ショルダーが立ち上がるデザインの黒のジャケット。着てみると立体感が際立ちます」(望月さん)

クチュールなフォルムに大人のおしゃれ心がくすぐられるジャケット。フォーマルなシーンに相応しいクラシカルなムードも漂います。

「フロントのボタンを留めてブラウス感覚で着ると、鎖骨やデコルテ、首筋といったパーツの肌見せがオールブラックを女らしく演出し、重たく見えるのを回避してくれます」(望月さん)

■2:ツイードをフレッシュにアップデートする「技アリ」ジャケット

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シンプルなグレーのパンツでスッキリとしたコーディネートに。

「ケープのようなデザイン。ツイードはお行儀のいい印象があり、どうしても老け見えしてしまいがちなので、思い切ってこんなプレイフルなデザインを選ぶのがおすすめ」(望月さん)

たしかに名品といわれるような、ベーシックなデザインを今っぽく日常で着こなすのは実は難しい…。古く見えないか心配で、なかなか手がでない人も多いかもしれません。

「こちらのジャケットは、白という色のキャラクターやベルスリーブのような袖、Aライン、といった遊びのあるディテールが特徴。わかりやすくデコラティブでなくても、新鮮に纏えます。さらに襟がないので、デザインのあるものを中に入れてもケンカすることがありません。今回のシアーなプリーツトップスはニットですが、ややカジュアルな素材のインナーを合わせても、ジャケットを羽織るとドレスアップに相応しいスタイルに」(望月さん)


人気スタイリストの望月律子さんに、大人の着映えが叶う「ちょっとしたおしゃれのコツ」を指南いただく連載。第106回は、「ブラウスジャケット」にフォーカスしました。

フォーマル感が高まるジャケットは大人のワードローブの必需品。オンタイムにかっこよく、辛口に着こなすのもいいですが、ブラウスジャケットならちょっとしたドレスアップなシーンに欲しい華やかさや、今どきな軽やかさも手に入ります。今回ご紹介したような遊びのあるデザインで新鮮なおしゃれをぜひお楽しみください。

●この企画で掲載しているアイテムは望月さんのレンタルサロン「ALLONS‐Y」https://allonsy.jpでレンタル可能です。

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料金:1名/¥11,000、2名以上/1人¥5,500(MAX 3名まで予約可能)

問い合わせ先

Allons-y(アロンズィ)

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PHOTO :
黒石あみ(小学館)
WRITING :
神田朝子