「空回り」ってなんと読む?「そらまわり」ではありません!
明日、12月17日は『飛行機の日』です。1903(明治36)年のこの日、ライト兄弟が人類初となる動力飛行機の初飛行に成功したことにちなんでいます。最初の飛行テストでは12秒、その後、同日4回目の飛行で59秒、260mの記録を打ち立てました。このフライトが、人類の航空開発の大きな1歩となったのです。2024年現在は、自動車のように利用できる「空飛ぶクルマ」の開発が話題になっていますね。本日は「空」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「空回り」ってなんと読む?
「空回り」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「無駄に回転すること」「論理や行動が発展をみないで同じ状態を繰り返すこと」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「話が堂々巡りで空回りしているわ。いったん休憩しましょう」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 空回り(からまわ-り) です。
「空」という字の訓読みは大変多く、常用漢字のものだけでも「そら」「あ(く)」「から」と、3種類ございます。「そら」というイメージにとらわれすぎないようにしましょう。
さて、2問目にまいります。
【問題2】「胸が空く」ってなんと読む?
「胸が空く」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「気分が爽やかになる。胸のつかえが取れる」などを意味する言葉です。
<使用例>
「ずっと悩んでいたことを聞いていただき、胸が空く思いです」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 胸が空く(むね-が-す-く) です。
「空」には常用漢字の読み方に「空(あ)く」があるので、文脈に添った読み分けが必要です。「空(す)く」は、今回のクイズに出した「つかえが取れる」という意味の「胸が空く」のほか、「暇になる(例:手が空く)」「中のものが少なくなる(例:電車内が空く)」などの意味で使います。
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本日は、12月17日『飛行機の日』にちなんで、「空」という字の入った日本語から、
・空回り(からまわ-り)
・胸が空く(むね-が-す-く)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/東京新聞ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱