私の心を奪うのはやはり“黒”のバッグ。この春、私を魅了したのは、上質なボックスカーフレザーをベースに、金具もすべて黒で統一したデルヴォーの『ブリヨン』。



デルヴォーの『ブリヨン』[縦25×横29×マチ15㎝]¥690,000(税抜)
デルヴォーの『ブリヨン』[縦25×横29×マチ15㎝]¥690,000(税抜)

地味な色のはずなのに、手にしてみると、むしろ気品のある華やぎオーラに包まれます。“デルヴォー”のバッグが名品といわれるゆえんを思い知らされるような、静かな迫力のあるバッグですね。

デルヴォーのバッグ『ブリヨン』の中を開けたところ
デルヴォーのバッグ『ブリヨン』の中を開けたところ

ワンハンドルという究極のエレガンスバッグでありながら、私の最愛アイテムであるヒョウ柄にも、カジュアルなデニムにもしっくり似合う懐の深さ。『ブリヨン』は、端正な美しさをもっているので、使えば使うほど、尽きぬ泉のように、新たな魅力がわき出てくる…。そんなおしゃれのときめきを与えてくれます。

デルヴォーの『ブリヨン』
デルヴォーの『ブリヨン』

■1958年の誕生から半世紀を超えて愛され続ける『ブリヨン』は、大胆なまでに迷いのないハンドルやバックルの曲線が特徴。熟練した職人によって、64のレザーパーツと金属パーツを組み立て、ハンドステッチで仕上げていく。まさに彫刻的な美しさをもつ名品。

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この記事の執筆者
TEXT :
押田比呂美さん スタイリスト
BY :
『Precious5月号』小学館、2016年
雑誌や広告で幅広く活躍。雑誌『Precious』では毎号、華やかさと知性を備えた大人の女性美を引き立てるスタイリングを提案。著書に『大人の女の「エレガンス」磨き』(小学館)ほか多数あり。 好きなもの:シングルモルト、推理小説、レオパード柄、“サントリー”山崎&響、会津若松、黒柴、熱海、高村 薫、小雪(女優)、“ブルガリ”のジュエリー、古着、3月末、マスカルポーネチーズ、キューバの音楽、フィレンツェ、11月、黒と白、娘との時間、鈍行電車、古本屋の匂い、ヴィンテージ家具、イカ刺し、ポール・ニューマン
クレジット :
撮影/小池紀行(パイルドライバー) スタイリスト/押田比呂美 文/小林 綾