旅のエキスパートが目に焼き付けたもの、心に刻んだものとは?【追憶の「冬旅物語」】

旅先で、ふとした瞬間、心をつかまれ、カメラに収めてしまう風景たち。旅を愛するプレシャスキャリアによる本人撮影カットを交えて、冬旅ならではの心象風景について教えてもらいました。

今回はトラベルジャーナリストの寺田直子さんに、アイスランドへの旅についてお話しをうかがいました。

寺田 直子さん
トラベルジャーナリスト
(てらだ なおこ)旅歴40年、100か国近くを訪れたトラベルジャーナリスト。新刊『東京、なのに島ぐらし』(東海教育研究所)が好評発売中。

トラベルジャーナリスト・寺田直子さん「オーロラを見に、ひとりアイスランドへ。大人の冬旅だからこそ味わえる “幸せな孤独感” も悪くないと思うのです」

「ジェームズ・サーバー原作の映画『LIFE』をご存じでしょうか。あの作品を観て、いつかアイスランドを訪れてみたいと思っていました。最果ての土地というイメージがありますが、アイスランドジャズという興味深い分野があること、ヨーロッパや北米から直行便で3〜6時間と便がいいこともわかり、ロンドン滞在の機会にアイスランド・レイキャヴィークへ足を延ばしてみることに。

アイスランドのオーロラの景色
(C)Getty Images

いちばんの目的はやっぱりオーロラ。実際、それはとてもはかなく、揺らぎが強くなったり弱くなったり、まるで生き物のよう。太陽のフレアと磁場によるものと思うと、宇宙の神秘を感じずにはいられない時間に。またヨーロッパからの帰国便は、北極側のシートをリザーブすれば観測できることも。

目線と同じ高さで揺らぐオーロラを見て浮かんだのは『帰ったらまた頑張ろう』という素直な思い。氷の国へのひとり旅。それが大人の自己肯定感を後押ししてくれたのだと思います」

トラベルジャーナリストの寺田直子さん撮影写真
 
トラベルジャーナリストの寺田直子さん撮影写真
 
トラベルジャーナリストの寺田直子さん撮影写真
 
EDIT&WRITING :
本庄真穂、喜多容子(Precious)