離婚成立の直後に、あのモテ男とまた恋の噂?

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ケヴィン・コスナー&ジェニファー・ロペス。大型カップル登場か? 左/2024年12月、ロサンゼルスのシャトーマーモントで開催されたブルネロクチネリのディナーにて(C)River Callaway/WWD via Getty Images 右/2025年1月、カリフォルニアのパーカー・パームスプリングスで開催された「クリエイティブ・インパクト・アワード」「10ディレクターズ・トゥ・ウォッチ・ブランチ」に出席したジェニファー・ロペス(C)Kevin Winter/Getty Images

先ごろ、また目がテンになるニュースを見つけた。ジェニファー・ロペスに新たな恋の噂? 相手はケビン・コスナー!?

ご存知のように、ジェニファー・ロペスはベン・アフレックとの離婚が成立したばかり。話を面白くしすぎでは? そう思ってしまうほどの早い展開である。まだ決定的な交際の証拠は無いものの、クリスマス休暇中に二人で親しく食事をしていること、ケビンがジェニファーに大きな花束を贈ったこと、だから少なくとも急接近してるのは間違いがないことを記事は伝えている。

別に良いのだ、2人とも独身なのだから。ケビン・コスナーも2023年に離婚したばかり。70歳も目前だと言うのに、恋の噂が絶えない。いやそもそも2度の離婚も自らの度重なる浮気が原因だったとされ、離婚したばかりのジェニファー・ロペスとたちまちくっついても何の不思議もないのだ。

自分がモテることをよく知っている男と、いつもいつも愛されていたい女が、偶然どこかで出会えば、恋愛に発展するのはもう避けられないという世の中の仕組みを、象徴するようなニュースである。

"懲りない恋愛体質"には2種類ある

ハリウッドには"懲りない恋愛体質"のスターが、歴史的に少なくないが、8度の結婚離婚を繰り返したエリザベス・テーラーにさえ勝るとも劣らない恋愛体質、それがジェニファー・ロペスなのだろう。

結婚離婚の回数こそ、"たった4回"に過ぎないけれども、婚約破棄が2回もある。その合間合間にも数え切れない恋愛報道が挟み込まれるわけで、天下のエリザベス・テーラーにもそういう意味で決して引けを取らないのだ。

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2024年2月、ハリウッドのドルビー・シアターで開催されたAmazon MGMスタジオ『ディス・イズ・ミー…ナウ:ラブ・ストーリー』のプレミアに出席したベン・アフレックとジェニファ・ロペス。(C)Lionel Hahn/WireImage

しかもスピード離婚への期間も記録的で、1回目11ヵ月、2回目9ヶ月という驚愕の速さ。ベン・アフレックとの離婚には、約2年を要しているが、 実は新婚旅行の時から既にもう雲行きが怪しかったと言われる。 離婚までの時間が長引いたのも、お互いの子供たちがにわかに仲良くなっていたからとか。

じつは恋愛体質にも2種類あって、一つ目は、すぐに恋に落ちるから、浮気の形で次の恋愛が始まり、結果的に何度も出会いと別離を繰り返してしまう、例えばブリジット・バルドーのようなタイプ。もう一つは、少しの間も1人ではいられなくて、パートナーと別れるとアッという間に次の恋が始まってしまうタイプ。ジェニファー・ロペスは、どちらかと言えばこの後者のほうのタイプに当たる。

それこそ半年もたたずに次が始まるという早技を繰り返してきた人。例えば3度目の結婚は、ベン・アフレックとの最初の婚約を破棄した、半年後であった。この"婚約破棄"は、ベアフレックからフラれたのが原因と言われるから、当て付けの意味もあったのだろうが、傷心の時を過ごす間もなく、あっという間に結婚してしまうのがこの人なのだ。

いやさらなる離れ技は、元NYヤンキースのアレックス・ロドリゲスとの婚約が破棄された3ヶ月後には、ベンアフレックスとの復縁交際が始まっていたこと。

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イタリアンレストランへの会食に向かうジェニファー・ロペスとアレックス・ロドリゲス。2020年8月、ニューヨークにて。(C)Jackson Lee/GC Images

わずか9ヶ月の結婚生活に15億円の慰謝料を払う!

そういう意味では、深い考えもなく、吟味もせずに相手を選んでしまう傾向にもあって、自分からナンパしたという最初の結婚相手はレストランのウェイターだったが、彼からはのちに私生活と性生活の暴露本を出版されそうになったり、実際に残っている映像による映画まで作られそうになるなど、散々な被害に合っていて、互いを訴訟し合う裁判は今も続いていると言われる。

逆に、バックダンサーであった2度目の夫には、離婚を急ぐためなのか、わずか9ヶ月の結婚生活に対し15億円もの慰謝料を払っている。実は既に離婚に向かっていた中で、ベン・アフレックとの最初の出会いがあったのだ。

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第74回アカデミー賞授賞式後のガバナーズ・ボールに出席したジェニファー・ロペスと2番目の夫であるクリス・ジャッド。ハリウッドのコダック・シアターにて。(C)Frank Micelotta/ImageDirect.

かくして、何ともわかりやすい、ちょっとB級な恋愛遍歴を見せる"恋多き女"、ジェニファー・ロペスも55歳。でも、この人の見事なところは、不自然な美容医療の痕跡なく、十分に美しくセクシーな容姿を保っていることである。

同じように、激しい恋愛遍歴を見せているセレブの中には、年齢とともに容姿が変わり果て、昔のような奔放な恋ができなくなってしまった人もいるけれど、ジェニファー・ロペスにはそういう意味での衰えがない。離婚の成立とほぼ同時期に、ケビン・コスナーとの恋愛報道が出るほどに、ますます現役!

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2016年11月、ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催された第17回ラテン・グラミー賞授賞式でステージ上でパフォーマンスを披露するジェニファー・ロペスと3番目の夫であるマーク・アンソニー。(C)Michael Tran/FilmMagic

その派手な恋愛遍歴の中に、1つだけ見え隠れする乙女ゴコロ

とは言え、このまま行くと、まるでマドンナのように、30歳以上も年下の男とばかりリスキーな交際を積み重ねていくような危うい恋のカリスマになりそうだけれども、ただこれまでの恋愛遍歴の全体を俯瞰してみると、1つだけ、ジェニファー・ロペスの"乙女ゴコロ"があぶり出されてくる。

それは、他でもないベン・アフレックへの恋心である。1度目も婚約をしながら、ベンから別れを告げられたと言われているが、結局のところ2回目も彼から気持ちが離れていったと考えられる。それも「復縁を申し出たのは彼の方だったのに」と、この破局に激怒し、屈辱的だと語ったという報道があったから。そもそもジェニファーは、ベンとの2度目の婚約の時「彼こそ最愛の人です!」と喜びを爆発させ、2度も結婚式を挙げているのだ。「奇跡のベニファー」と呼ばれることに酔いしれながら。

大体が、これだけ軽々に取っ替え引っ替え相手を変えてきたジェニファーが、婚約破棄までした同じ男と復縁するということ自体、なかなか考えにくいこと。やはり彼のことだけはずっと引っかかっていたに違いない。

単純に、自分から離れていくのはベン・アフレックだけだったからこそ、何とか征服したいという執念なのかもしれないが、せめても彼への想いに、人間らしい"深い情"をのぞきみたい気もするのだ。

どれだけ"不愉快な人間"でもスーパースターでいられる理由

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2024年5月、ニューヨークのメトロポリタン美術館で開催された「眠れる森の美女:ファッションの目覚め」を祝うメットガラに出席。(C)Jeff Kravitz/FilmMagic

それも元々わがままで有名な人。宿泊先のホテルに、部屋の壁は白く塗装、飾る花は白いユリまたはバラ。Diptyque社製の白いキャンドルを部屋中に。同行者は約100人、実際に単なるインタビューの席に90名もの付き人が現れ、9つのドレスルームが要求されたと言う。意味不明の取り巻きを連れ歩きたい女王様なのだ。

人気のトーク番組の司会者は「彼女は本当に不愉快な人。今までで一番多くの取り巻きを連れてきていた。大統領よりね。どうしてそんなに不愉快な人になる必要があるのか理解できない」とのコメントを出して、物議を醸している。

それでも尚、スーパースターであり続けるってある意味で凄いことだが、衰えを知らない美貌やパフォーマンスもさることながら、山ほど恋愛するのになかなか成就しないところに、多くの人が"いっつも恋で失敗する大人のけな気さ"を見ているのかもしれない。確かにそれも"人の魅力"の力学の一つには違いないから。

恋愛至上主義でない人にとっては意味が分からないのかもしれないけれど、でも男に翻弄される恋する女の弱さも、時に人を惹きつける1つの要素になることだけは覚えていたい。恋をするために、当然のように美しくあろう、セクシーであろうとする女心も含めて。

言い換えれば、歴史的に言っても"時代のセックスシンボル"は"懲りない恋愛体質"となりがちだが、世間はいつもそれを許してきた。許すどころか、懲りないこともまとめて愛してきた。つまり、ジェニファー・ロペスも同じ。50代半ばでも決して端正とは言えないプロポーションを惜しげもなく露出し、フェロモンを匂い立たせる"現代のセックスシンボル"も、それこそブリジット・バルドーやマリリン・モンローのように世間の常識などどこ吹く風、いよいよ健在なのである。

この記事の執筆者
女性誌編集者を経て独立。美容ジャーナリスト、エッセイスト。女性誌において多数の連載エッセイをもつほか、美容記事の企画、化粧品の開発・アドバイザー、NPO法人日本ホリスティックビューティ協会理事など幅広く活躍。『Yahoo!ニュース「個人」』でコラムを執筆中。近著『大人の女よ!も清潔感を纏いなさい』(集英社文庫)、『“一生美人”力 人生の質が高まる108の気づき』(朝日新聞出版)ほか、『されど“服”で人生は変わる』(講談社)など著書多数。好きなもの:マーラー、東方神起、ベルリンフィル、トレンチコート、60年代、『ココ マドモアゼル』の香り、ケイト・ブランシェット、白と黒、映画
PHOTO :
Getty Images
WRITING :
齋藤薫
EDIT :
三井三奈子