「詰問」ってなんと読む?「つめもん」ではありませんよ!
明日、1月23日は『算額文化を広める日』です。「算額(さんがく)」とは、江戸時代に数学者などが、額や絵馬に数学の問題や解法を記して神社仏閣に奉納したもののこと。『算額文化を広める日』は、これを現代に復興し「数学の学びの文化」を広めたい、という目的で、日本数学検定協会が制定した記念日です。日付は「誰もが最初に接する数学文化のひとつである、数字の並び」である「1・2・3」にちなんで選ばれました。ということで本日は「問」という字の入った日本語クイズをお送ります。
【問題1】「詰問」ってなんと読む?
「詰問」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「相手を責めて厳しく問いただすこと」です。
<使用例>
「彼の問いかけは、質問というより、叱責に誓い性格の、詰問でした」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 詰問(きつもん) です。
「詰(キツ)」は常用漢字の読み方ですが、高等学校程度で学習する程度と、やや難しめです。正しく読めたでしょうか?「詰」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)に「な-じる」がございます。ですから「詰問(きつもん)」は、厳しい取り調べのように問われるイメージの言葉といえます。
さて2問目にまいりましょう。
【問題2】「諮問」ってなんと読む?
「諮問」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「有識者や、専門知識を有する特定機関などに意見を求めること」です。
<使用例>
「この研究所は、厚生労働省の諮問機関としての役割ももっています」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 諮問(しもん) です。
「諮問」は、「諮問機関(しもんきかん)」「諮問委員会(しもんいんかい)」など、ニュースなどでもしばしば見かける言葉ですね。「諮問(しもん)」は「専門知識を有する個人や組織に意見を聞くこと」で、政府の意思決定などのためにあらかじめ常設されているこの種の組織を「諮問機関」と言い、「諮問委員会」は新たな問題に対応するために新規に立ち上げられるケースや、民間が専門家組織を置くケース等で用いられる印象です。
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本日は1月23日『算額文化を広める日』にちなんで、「問」という字の入った日本語から、
・詰問(きつもん)
・諮問(しもん)
の読み方や、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱