上品な着こなしで大人気のキャサリン皇太子妃。装いのなかでさりげなく、今は亡きダイアナ元妃へのオマージュを捧げることもあり、その思慮深くスマートなスタイリングでも人々を唸らせています。
ロイヤルらしいワントーンやコートドレスなど、共通点も多い2人の着こなし。エッジー過ぎずクラシカルな装いを好むキャサリン皇太子妃に対して、ダイアナ元妃は高揚感あるトレンドも楽しんでいる印象です。
そんな2人のファッションにフォーカス。今回は端正さと優雅さを兼ね備えたシルエット「フィット&フレア」な装いをピックアップしました。華やかなカラーで遠目にもその存在感に圧倒される「ザ・ロイヤル」なスタイル。ワントーンでスッキリまとめたノーブルな着こなしにご注目ください。
好感度抜群!周りまでハッピーにするピンクの装い
■1:キャサリン皇太子妃は…チュールスカートに注目!大人も取り入れやすいヌーディなピンク

2025年7月8日、ウィンザーでフランスのエマニュエル・マクロン大統領とブリジット・マクロン夫人の公式歓迎式に出席。フィット感のあるジャケットに、同色のプリーツ入りチュールスカートの組み合わせです。小物まで全てソフトなピンクベージュで統一し、優しげでフェミニン、好感度抜群な装いに。ハットはベビーピンクのリボンがついたストロー素材でシーズンらしさを添えて。ジュエリーは、ダイアナ元妃がかつて所有していたパールのドロップイヤリングと、エリザベス女王のコレクションから3連のパールネックレスをあしらい、スイートなルックに白くまろやかな艶めきが気品をもたらします。
■2:ダイアナ元妃は…ゴールドボタンでグラマラスに!青みピンクのアンサンブル

1993年3月4日にネパールのカトマンズにあるブダニルカンタ学校を訪問。フレッシュで可憐な印象のキャンディピンクのジャケットとワンピースの装いです。甘やかな色味ながら、しっかりとしたショルダーラインのジャケットで凛々しさも漂う着こなしに。ジャケットのインにはドット風の柄ワンピースを合わせています。スカート部分にあしらわれたプリーツが歩くたびにフェミニンに揺れて、カチッとしたジャケットとコントラストを描き、洒落感アップ。
夏も軽やか!ショートスリーブジャケットのホワイトコーデ
■3:キャサリン皇太子妃は…コートの鮮やかなグリーンに映える!清潔感あるホワイト

2025年7月12日、ウィンブルドン選手権の13日目、女子シングルス決勝戦後の表彰式にて。ベルトが付いたショートスリーブジャケットはサファリ風のポケットが特徴的なデザイン。たっぷりとした生地のボリュームがロマンティックなプリーツミディスカートを合わせたメリハリコーディネートは、皇太子妃定番の、最愛シルエットです。左胸の、紫と緑の蝶ネクタイピンは全英テニス・クロッケー・クラブのパトロンであることを象徴。皇太子妃は2016年にエリザベス女王から後援を引き継ぎました。
■4:ダイアナ元妃は…砂漠を背に洗練サファリなセットアップを披露

1992年5月12日、エジプトのカイロで行われたエジプト公式訪問中にギザのピラミッドを訪問。ジャケットとキュロットのサファリ風アンサンブルはシルクの光沢とべっ甲ボタンがラグジュアリーなムードを高めます。ジュエリーはフープイヤリングのみ。ミニマルなスタイルに、チャールズ皇太子(当時)より20歳の誕生日に贈られたイエローゴールドのウォッチが引き立ちます。
カラッと爽やかなムードが印象的!清々しいターコイズブルー×ホワイト
■5:キャサリン皇太子妃は…明るくて知的!ロイヤルらしい凛々しさを纏うコートドレス

2025年6月14日、ロンドンで行われた英国君主の公式誕生日を祝う式典、トゥルーピング・ザ・カラー2025のため、ホース・ガーズ・パレードに到着。ホワイトのラペルとカフスがキレよく爽やかなターコイズブルーのコートドレスに彫刻的なモチーフがあしらわれたストローハットを合わせています。凛とした美しい姿勢にフィット&フレアなシルエットがオーラを放ちます。ジュエリーは大佐としての役職を記念したアイリッシュ・ガーズ連隊のブローチと、故エリザベス女王所有のイヤリングをコーディネート。朝から珍しく晴天に恵まれたこの日、真夏のような強い日差しが照りつけるホース・ガーズ・パレードに、南の島の海を思わせるブルーが遠目にも映える華やかさで、思い切り映えています。
■6:ダイアナ元妃は…清潔感溢れる配色が視線を奪うセットアップ

1992年2月12日、インドのニューデリーにある大統領官邸ラシュトラパティ・バワンにて。構築的なショルダーとホワイトの太ライン、ゴールドボタン、とボールドなディテールのジャケットを素肌に纏い、セットアップのプリーツスカートを合わせています。深めに開いた胸元のVラインがスッキリとしたムードを演出。爽やかな配色とラインの効いた小気味いいデザインで、長袖×ミディ丈スカートの組み合わせを軽やかな印象に導いています。
キャサリン皇太子妃とダイアナ元妃の「フィット&フレア」な装いをご紹介しました。コートドレスやジャケット×ミディスカートの組み合わせなど、ロイヤルファッションらしいきちんと感とフェミニンさを両立するシルエット。優美さ満点な着こなしをぜひ夏も楽しみください。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- WRITING :
- 神田朝子