毎年、春にジュネーブで開催される時計フェアでは、実に豊かなクリエイションの数々を発表し、世界の女性たちから熱い視線を集め続けている「シャネル」。今春も、発表と同時に発売となった『J12 BLEU』や、『J12 BLEU』のオート オルロジュリー(高級時計)、そして『シャネル BLUSH ウォッチ カプセル コレクション』のオート オルロジュリーを速報でお届けしました。
そして今、ようやく秋発売の新作をご紹介できるタイミングに! 春に発売されたオートオルロジュリーとはまた異なる魅力で、よりリアルな夢を見させてくれる、『シャネル BLUSH ウォッチ カプセル コレクション』です!
華やかな色彩と遊び心に溢れたウォッチ カプセル コレクション

近年、毎春発表している数量限定のウォッチ カプセル コレクション。毎年ひとつのテーマのもと、メゾンのアイコンたちがプレイフルな意匠を纏って、それぞれ新たな魅力を開花。自由に、大胆に、まるで時を遊ぶような洒脱なクリエイションは、「シャネル」のウォッチメイキングの真骨頂と言えるでしょう。

そんなシャネルが2025年のウォッチ カプセル コレクションのテーマに掲げたのが、クチュールと同様、ガブリエル シャネルが大きな功績を残したもうひとつの世界、「ビューティー」。

軽く100年は時代を先取りしていたガブリエル シャネルは、1920年代に、香水「シャネル N°5」はじめ、洗練されたメイクアップのラインを発表しました。パウダーやリップスティックが自らを際立たせるために、あえてシンプルで艶やかなブラックのケースに身を包んでいるような鮮やかなコントラスト── 現在まで継承されているそのクリエイションは当時、ひとつの革命を起こし、香水や化粧品のコードを一変させたと言われています。

そんな「シャネル」のコスメティックたちの「多面的な二面性」を、ウォッチのクリエイションに取り入れた『シャネル BLUSH ウォッチ カプセル コレクション』。コスメティックの世界のパワフルなエネルギーが注ぎこまれたクリエイションたちを、ひとつずつご紹介しましょう!
■1:ポップ アートの明るいビジュアルにオマージュを捧げる『ボーイフレンド BLUSH』
これまでもウォッチ カプセル コレクションでは、しばしばポップ アートの世界観を洒脱に取り入れたクリエイションを展開してきた「シャネル」。今回は『ボーイフレンド』のシンプルな角形ダイヤルに、投げキスをするマドモアゼルのイラストとピンクのグラデーションの“COCO KISS”の文字を描いたとびきりキュートなタイムピースに!
キルティングを施したピンクのカーフスキンストラップや、手作業で塗布したベゼルのピンクラッカーといった「ピンクの世界」が、ブラックの縁取りによって引き締まり、「シャネル」らしい洗練のコントラストを奏でます。

■2:「CHANEL」の文字が愛らしく揺れる『プルミエール チャーム BLUSH』
ブラックレザーを編み込んだチェーンブレスレットに、ピンクのグラデーションカラーで「CHANEL」の文字のアルファベットチャームが楽しげに揺れる『プルミエール チャーム BLUSH』。メゾンのネイルポリッシュを思わせる、チャームの豊かな色彩は、手作業によるラッカー加工によるもの。大胆なグラフィックの魅力が、名品ウォッチ『プルミエール』にまた新たな表情を授けます。

■3:大胆なボリュームと色彩が響き合う『プルミエール カフ BLUSH』
ガブリエル シャネルが大切にしていたという「女性らしさ」を体現した『プルミエール カフ BLUSH』は、7連のブラックのチェーンに、リップスティックのカラーパレットのようなレザーの色彩が映えるカフブレスレット。華やかでいながらシック、フェミニンでいながらシャープという、相反する魅力がひとつのウォッチの中に息づき、ひとつのモダンアートのような雰囲気を漂わせます。

■4:「CHANEL」の文字と淡いピンクが心をくすぐる『コード ココ BLUSH』
メゾンのハンドバッグの名品『2.55』から着想を得た、ターンロック式のクラスプがコンテンポラリーな雰囲気を漂わせる『コード ココ』。このウォッチ カプセル コレクションでは、「CHANEL」の文字をエンボスした淡いピンクのカーフスキンストラップを採用し、程よいスウィートバランスを構築しています。つややかなブラックラッカーダイヤルに、ひと粒のダイヤモンドが華やかな輝きを添えて。

メゾンの「ビューティー」の世界観をタイムピースに投影した『シャネル BLUSH ウォッチ カプセル コレクション』。そのクリエイションは、メゾンを象徴する『J12』でも大輪の花を咲かせています。次回は同時に発売となる3モデルの『J12』をご紹介します! お楽しみに。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- TEXT :
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト