【目次】

【「明太子の日」はいつ?どうして1月10日なの?】

■「誰が」決めた?

福岡市博多区に本社を置き、「味の明太子」などを製造・販売する株式会社ふくやが制定した記念日です。

■日付の「由来」は?

1949年(昭和24年)のこの日、ふくや創業者の川原俊夫氏は、初めて「明太子」を店頭に並べ、販売を開始しました。これを記念したのが「明太子の日」です。


【明太子の名前の由来と、韓国との関係は?】

明太子の原料は、スケトウダラの卵巣です。朝鮮半島では17世紀から18世紀にかけて、スケトウダラの卵巣を加工してつくる食文化が、広まっていたといわれています。赤唐辛子やニンニクでまぶした「キムチ」や「コチュジャン」などと同じように、「たらこのキムチ漬け」は古くから朝鮮半島の伝統的食品のひとつとなっていたのです。

昭和の初期になると、唐辛子やニンニクでまぶした「たらこのキムチ漬け」が日本に輸入されるようになりました。 韓国語でスケトウダラは「ミョンテ」。漢字では「明太魚」「明太」と書くことから、「スケトウダラ(明太)の卵(子ども)」という意味で「明太子」と呼ばれるようになったそうです。


【ビジネス雑談にも役立つ明太子の「雑学」】

■日本の「明太子」の定義は?

辛子明太子食品の製造業者、販売業者などから構成された「全国辛子めんたいこ食品公正取引協議会」では、「辛子明太子」を「スケトウダラの卵巣(卵を含む)に唐辛子を原料とする調味液等で味付けしたもの」と定義しています。

■なぜ「明太子」が博多の名産品に?

前述の通り、韓国の「たらこのキムチ漬け」の輸入は昭和の初期から始まっており、特に、福岡、北九州、下関などの朝鮮半島との交流が盛んな地域では、日常の惣菜として魚屋の店頭などに並んでいました。

これが「博多の辛子明太子」として博多の名物食品になったのは、「明太子の日」を制定した株式会社ふくや創業者の川原俊夫氏が、戦後、韓国から博多に引き揚げてきたのちに、唐辛子を用いた調味液などで味付けする独自の加工方法で製品化し、博多中洲で販売したのがきっかけといわれています。博多の辛子明太子は朝鮮半島でつくられたオリジナルを、日本人の口にも合うように創意工夫を重ね、「日本の辛子明太子」として再現したことから、徐々にその美味しさが広く浸透することとなったのです。

人気の上昇に伴い、福岡市内を中心に明太子メーカーも増え、競争による製品開発も活発化します。特に、1975(昭和50)年の山陽新幹線の博多乗り入れを契機に「博多名物 辛子明太子」として、全国的にその名が周知され、土産品、贈答品としても高い評価を得るようになりました。

■明太子を英語で言うと?

明太子の製造・販売で知られる「株式会社やまやコミュニケーションズ」のホームページでは、英語で明太子を表現するコツについて解説しています。

・まずは[sushi]と同じように、[mentaiko]と言ってみる。

・伝わらなかったら、[spicy fish eggs]と表現するのが適切。

英語でスケトウダラは[pollack]、魚卵は[roe]です。つまり、明太子を直訳すれば[spicy pollack roe]となるのですが、そもそもシーフードになじみが薄い人たちにとっては、魚の名前を言われてもよくわからにことが多いそうです。なるほど!

ちなみに貿易用語では、たらこは[salted pollack roe ]、明太子は[seasoned pollack roe]と表示されるそうですよ。

■明太子のベストな保存方法は?

・密閉容器で冷蔵保存
明太子の賞味期限は比較的長めで、メーカーによる違いはあるものの、約2週間程。でも「冷蔵庫に入れておいたら乾燥して固くなってしまった!」ことって、ありませんか?辛子明太子の冷蔵保存で注意すべきは乾燥です。できれば、買ったときに入っていたトレーから出して、密閉容器やフリーザーバッグなどの保存袋に入れるか、ラップをするのがおすすめです。

・冷凍保存の目安は約2か月!
明太子は、冷凍保存が可能です。1本ずつラップで包み、フリーザーバッグなどの保存袋に入れて冷凍庫に。家庭用冷凍庫での保存期間は約2か月が目安です。

・冷凍した明太子はそのまま調理に使える!
冷凍した明太子は皮がむきやすく、簡単に明太子の粒だけを取り出すことができます。さらに、包丁できれいに切れるので、1度凍らせたら輪切りにしておくと、ひと口分ずつ取り出して使うことができ、好きな分だけ食べることができますよ。

・ほぐした明太子はフリーザーバッグで
皮を取り除いた明太子はラップで包むのが難しいので、フリーザーバッグなどの保存袋に薄く伸ばして冷凍保存を。包丁などで筋を付けておくと、パキンと折って、食べたい分だけ使えます。

・解凍は冷蔵庫で
冷凍保存した明太子の解凍は、ゆっくり時間をかけて冷蔵庫で。冷凍保存した明太子は、食べたい日の前日から冷蔵庫に入れておくのがおすすめです。炒め物などに使う場合は、フライパンの中で蒸されて解凍されるため、凍ったままの明太子をそのまま使用OKです。一度解凍したものを再び凍らせると、品質が変わることがあるため、明太子の再冷凍はおすすめできません。


【明太子の健康効果や食べ過ぎ注意点もチェック!】

■「スケトウダラ」って?

一般には「スケソウダラ」と呼ばれることが多いのですが、正式な名称は「スケトウダラ」です。まれにマダラの卵など、ほかの魚卵を原材料に使用した商品もありますが、厳密には「辛子明太子」の原材料は「スケトウダラの卵巣(卵も含む)」と定められています。

スケトウダラは、北太平洋を中心に広く分布するタラ科の魚で、成魚の体長は60~70cmほど。卵巣は2本が一対(いっつい)の状態で繋がっており、対単位で一腹(ひとはら)ニ腹(ふたはら)と数え、1尾の卵巣には約20万~150万粒の魚卵が詰まっています。

スケトウダラが水揚げされる地域では、干物や煮つけ、鍋の具としても人気です。

一般に魚卵は栄養豊富とされていますが、スケトウダラの卵巣も例外ではなく、ビタミンB1・B2・Eが豊富に含まれています。また、エネルギーは100g当たり121キロカロリーです。
※日本食品標準成分表2020年版【八訂】より

■明太子の塩分は?

明太子を食べるときに気になるのが、塩分ですよね。文部科学省発表の「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」から試算すると、辛子明太子1本(40gとした場合)の食塩相当量は2.24g。種を取り除いた梅干し1個(10g)の食塩相当量が2.21gですから、辛子明太子1本(40gとした場合)と梅干し1個の塩分は、だいたい同じくらい。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」によると、成人の1日当たりの食塩摂取量の目標量は男性が7.5g未満、女性は6.5g未満です。1食あたりで考えると2.1~2.5gですから、辛子明太子の1本(40gとした場合)は基準値以内の摂取量に収まります。

■明太子のプリン体は?

魚卵から連想されるのはプリン体…そして痛風です! 一般的には1日のプリン体摂取量が、400mgを超えない食事が望ましいとされています。明太子に含まれるプリン体は、100gあたり約160mg。1本(40gとした場合)に換算すると約64mgですから、実はそれほど多くありません。過剰摂取さえしなければ、それほど気にしなくても大丈夫なようです!

■明太子のカロリーは?

「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」によると、辛子明太子のエネルギーは100gあたり126 kcal。イクラ(272kcal)やキャビア(263 kcal)、からすみ(423 kcal)など、魚卵を使ったほかの加工食品より、低いのです。また、たんぱく質は21.0g、炭水化物は3g。低糖質で高たんぱく質の明太子は、おにぎりにもぴったりの具材のひとつと言えるでしょう。

■明太子に含まれる主な栄養成分は?

1)たんぱく質……魚卵由来の良質なたんぱく質は、筋肉や皮膚、免疫機能の材料に。

2) 脂質……多くは DHA・EPA などの不飽和脂肪酸。血液をサラサラにする働きに期待!

3) ビタミン類
ビタミンA……目の健康に効果がある栄養素
ビタミンB1……糖分がエネルギーに変わるのを助ける
ビタミンB2……代謝を助ける
ビタミンB6……たんぱく質の代謝を助ける
ビタミンB12……赤血球の形成、貧血予防に重要
ビタミンC……コラーゲンの生成を助ける
ビタミンD……丈夫な骨をつくる
ビタミンK……丈夫な骨をつくる
ビタミンE……体内のSんかを防ぐ抗酸化作用、老化防止に関与

4)ミネラル
亜鉛……味覚の維持、免疫力サポート、細胞の生まれ変わりを助ける
カルシウム……生命活動に不可欠
鉄……血液の材料(ただし量は多くない)
カリウム……血圧を正常に保つ

■健康的にいただく、明太子の適正量は?

以上のことを踏まえると、明太子1本を40gとした場合、一日に20〜30g程度​、1本弱が適正です。ついつい食べ過ぎてしまう衝動をグッと抑えて、ほかの食材との食べ合わせも考えて調整するようにしてくださいね。

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ネット上にも明太子を使ったレシピはたくさんありますが、明太子のおいしさを存分に味わうには、炊き立てのご飯の上に乗せて食べるのがいちばんではないでしょうか。 塩分が気になる人には、減塩タイプも登場しています。おいしいものは適量を守って、長〜く健康的に楽しみたいですね!

この記事の執筆者
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参考資料:博多中州ふくや(https://www.fukuya.com) /全国辛子めんたいこ食品公正取引協議会(https://www.mentaiko-ftc.org) /やまや(https://www.yamaya.com/oishiimonobu/) /島本(https://www.simamoto.co.jp) :