カン違いに要注意!「床上げ」どういう意味?

明日、1月20日から、令和8年の暦は「大寒(だいかん)」に入ります。古来、一年で最も寒い時期と考えられている節気です。「大寒」に合わせて『ぬか床の日』という記念日が制定されています。昔から「大寒の時期にぬか床を作ると良いぬか床になる」と言い伝えられている事、皆さま、ご存知でしょうか?今年の「大寒」は2月3日までで15日間ございますので、この機にぬか床づくりにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?本日は「床」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「床上げ」ってどういう意味?

「床上(とこあ)げ」という日本語の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。

1:性行為のため相手と同じ寝床に入る事

2:貴人のプライベートスペースに招かれる事

3:病気等で寝付いていた人の体力が回復する事

「床上げ」の意味として正しいのはどれ?
「床上げ」の意味として正しいのはどれ?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 3: 病気等で寝付いていた人の体力が回復する事 です。

大病や出産等で寝付いていた人の寝床を上げる(片付ける)、という構成の言葉です。
大病や出産等で寝付いていた人の寝床を上げる(片付ける)、という構成の言葉です。

「床上(とこあ)げ」は「寝度を片付ける」という表現で、比喩的に「全快した」ことを言った言葉です。「床(とこ)=寝床」が、やや古めかしい言い回しなので、同じように「床」を使った言葉と混同してしまう向きもあるようです。

代表的なのが「床入(とこい)り」で、こちらは「寝床に入る事。特に、婚礼の夜、新夫婦が初めて同じ床で寝る事」を言い、要は性行為を前提とするイメージの言葉です。こちらは、大奥をテーマにした時代劇などで耳にしやすい言葉です。「床上げ」「床入り」は、言葉の方向性が大きく異なりますので、混同しないようお気を付けください。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「奥床しい」ってなんと読む?

「奥床しい」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「深みと品位があって心が惹かれる。深い心遣いが感じられて慕わしい」「奥に潜むものに強く心惹かれる」などを意味する言葉です。

<使用例>

「マダムのおもてなしは、すべての所作が奥床しく、とても憧れます」

「○○○○しい」。
「○○○○しい」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 奥床しい(おくゆか-しい) です。

この漢字で「おくゆかしい」と読むとは、意外ですよね。

「奥床しい(おくゆか)しい」…字の読み方は素直ですが、言葉と漢字が結びつかなかった方もいらっしゃるでしょう。この言葉の語源は「奥行かし(おくゆ-かし)」で、「相手の奥にあるもの=心に触れるため、歩を進めたい」という意味でした。憧れの対象に使う言葉だったのですね。

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本日は、「大寒」の日に制定されている『ぬか床の日』の情報にちなんで、「床」という字の入った日本語から、

・床上げ(とこあ-げ)…大病や出産で寝付いていた人が全快する事

という言葉の意味と、

・奥床しい(おくゆか-しい)

の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/国立天文台ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱