ウォッチ&ジュエリージャーナリストの岡村佳代です。春の時計祭り『バーゼルワールド』、引き続き現地から速報をお届けします!
まずはお詫びと訂正。先日のレポートで「ウォッチ&ジュエリー界は本当にざっくりいうと、①カルティエ率いるリシュモングループ、②LVMH ウォッチ・ジュエリー グループ ③スウォッチ グループの3つにグループ分けされますが」と書きましたが、これに④として、「その他独立資本系」を加えたほうがわかりやすかったですね。
『バーゼルワールド』に出展しているブランドでは、パテック フィリップ、ショパール、ロレックスなどの名門ウォッチメーカー、シャネル、エルメスといったラグジュアリーメゾンなどが、④大きな企業グループに属していない、その他独立資本系に入ります。
『バーゼルワールド』には、サッカーのW杯などのスポーツの祭典に引けを取らない、立派なプレスセンターがあります。ここで原稿を書いたり資料をまとめたり、ときにはひと息ついたりするために、各国のジャーナリストや編集者が集うのですが、10年、20年と通ううちに顔見知りも増え、感動の再会シーンが繰り広げられることもしばしば。そんなときはこの、お約束のご挨拶から会話がスタートします。
「どこのブランドがよかった!?」
先ほども、アメリカ、ロシア、香港の女性ジャーナリストたちとそんなおしゃべりをしていたのですが、私を含めて全員一致で、「今年のシャネルはひと際かわいい!」という結論に達しました。
まずは、シャネル初の本格的な腕時計として誕生し、今年30周年を迎えた『プルミエール』から生まれた、世にも美しい機械式時計『プルミエール カメリア コレクション スケルトン』!
世界にウォッチメーカーは星の数ほどあれど、自社内で機械式時計のムーブメントをつくることができるマニュファクチュールは、ほんのひと握りしかありません。そしてそれは時計ブランドとして、高い技術力をもっているという証です。
シャネルは2016年、悲願だった自社製ムーブメント搭載モデル『ムッシュー ドゥ シャネル』を発表し、時計界でますますその存在感を示しました。
そして2017年は、早くもふたつ目となる自社製ムーブメント「キャリバー2」を発表! シャネル初の自社ムーブメントを搭載したレディス向けウォッチ、『プルミエール カメリア コレクション スケルトン』を送り出してきました。
デザインの主役を演じるのは、ムーブメントのブリッジが描くカメリアの花! 本来は無機質な「ムーブメント」という機械が、優美なカメリアの花として咲き誇ります。
プルミエール カメリア コレクション スケルトン
さらに、名品時計『J12』や『ボーイフレンド』からも、シャネルのデザインコードをまとった新作が!
マドモアゼル J12
ボーイフレンド ツイード
ホワイトセラミックの腕時計『J12』で一大センセーションを巻き起こしてから14年目。本来は時刻を知るための「道具」である時計に、アイコニックなモチーフや色、素材使いで、世界の女性たちに甘いときめきを与え続けています。
【バーゼルワールド2017レポート第1回】ブルガリの●●が話題をさらった!
- TEXT :
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト