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6月12日は「恋人の日」|意味・由来・なぜこの日なのかを解説

■「恋人の日」とは?

6月12日が「恋人の日」と言われることをご存知ですか? 恋人同士が、自分の写真を写真立てに入れて贈り合うというロマンチックな記念日です。

■由来

この記念日はブラジルの習慣を日本に取り入れたもの。「恋人の日」はポルトガル語で[Dia dos Namorados(ジア・ドス・ナモラードス)]と言います。ブラジルのサンパウロ商業協会が1952年に6月12日を「恋人の日」と定め、キャンペーンを行ったことがきっかけとか。やがてブラジルの年中行事のひとつとして定着しました。恋人や家族、友人同士がお互いに贈り物を交換し、愛情と友情を深める日として広く知られています。

■なぜ6月12日?

欧米諸国では縁結びの神、女性の守護神として人気が高く、崇められている聖アントニオが亡くなったのが1231年6月13日。この命日は「聖アントニオの日」という記念日になっていて、彼を偲ぶ祝日です。その前日にあたる12日に、恋人同士や夫婦間でこの日が祝われ、お互いに贈り物をする風習が生まれました。その日が「恋人の日」と命名されたのです。

■なぜフォトフレーム?

家族や友人、恋人同士との縁を深めるため、フォトフレームを贈り合うことが習慣となったようです。


「恋人の日」は誰が制定した? ブラジルとの意外な関係とは

■日本の「恋人の日」の制定は?

このブラジルでの習慣に着目した日本の全国額縁組合連合会が、1988年から「恋人の日」のPRに取り組んでいます。「フォトフレームを贈り合う」ことから額縁関係者が目を付けた、ということなのですね。

■なぜ6月に?

ブラジルといえばリオのカーニバルですね。情熱的なダンスパレードを中心に、街中、国中が文字通り「お祭り騒ぎ」に! この謝肉祭は、キリスト教の復活祭(イースター)を基準に日程が決まるため日程が固定されていませんが、毎年2月から3月の間に行われます。ちなみに2026年は2月13日から18日まで、2027年は2月5日から10日まで。年によっては2月14日のバレンタインデーと被るわけです。

そこで1940年代後半に、大手広告代理店の経営者が「商業的に売り上げが落ち込む6月に、恋人たちのイベントをつくろう」と発案したのだとか。その際に、ブラジルでも絶大な人気を誇っていた聖アントニオの祝日(6月13日)に目をつけ、その前夜祭にあたる6月12日を「恋人の日」に制定したのです。カトリックの聖人信仰と、商業的なアイデアが融合した記念日が、ブラジルの「恋人の日」というわけ。


「恋人」と「パートナー」はどう違う? 大人なら知っておきたい言葉のニュアンス

■「恋人」とは?

『デジタル大辞泉』で「恋人」を引いてみましょう。

【恋しく思う相手。普通、相思相愛の間柄にいう。】とあります。恋しいと思っている相手を指し、多くの場合相思相愛の間柄についていいますが、片思いの場合にも使うことがあります。また、「スクリーンの恋人」や「心の恋人」といったように、必ずしも相思相愛のふたりの関係を言うのではありません。

■「パートナー」とは?

「パートナー」に関して『デジタル大辞泉』は3つの意味を示しています。

1.共同で仕事をする相手。相棒。

2.ダンス・スポーツなどで二人一組になるときの相手。

3.配偶者、またはそのような関係の相手。

近年、配偶者や同居者、あるいは恋人などごく近しい相手のことを「パートナー」と呼ぶ人や、そういった記載をよく見るようになりました。「恋人」「彼/彼女」「夫/妻」「主人/家内」「旦那様/奥様」など、呼び方はいろいろあってどれが正解ということはありません(「主人/家内」「旦那さま/奥さま」という言い方に主従関係を感じて違和感、という人はいるようですが)。

「パートナー」という言葉に主従を示す意図はなく、同等な関係性を示すことからビジネスではあえて使用することがあります。プライベートな人間関係も同じこと。フラットな関係性を強調したい場合、あるいはそのような関係性であって「パートナー」という呼び方がしっくりする場合に使われているようです。


世界の「恋人の日」事情|バレンタインデーとの違いも確認

恋人たちの記念日といえば、多くの人が2月14日のバレンタインデーをイメージするでしょう。もともとこの日は、270年ごろローマで殉教したテルニーの司教・主教聖バレンティヌスの記念日です。ローマの異教の祭りと結びつき、女性が男性に愛を告白する日とされるようになりました。

日本では、女性から男性にチョコレートを贈って告白したり、恋人にチョコレートを贈るなどの風習に。現代では、「友チョコ=友人へ」「ご褒美チョコ=自分へ」「ファミチョコ=家族へ」「職チョコ=職場や仕事関係者へ」「世話チョコ=感謝の意味で」「推しチョコ=推し活の一環で」「逆チョコ=男性から女性へ」など、必ずしも恋愛関係におけるイベントではなくなっています。

バレンタインデー以外にも、各国に恋人たちの記念日はあります。そのなかから、イギリスとスペインの地方に伝わるものをご紹介しましょう。

■イギリス

ウェールズで習慣となっているのが、1月25日の[St. Dwynwen’s Day(聖ドウィンウェンデー)]です。恋愛の守護聖人ドゥィンウェンを偲び、愛する人に贈り物をするロマンチックな日。聖ドウィンウェンは悲恋話の主人公だからこそ、ウェールズの人々は記念日として語り継いできたのかもしれませんね。カードや花を贈るほか、この土地ならではの装飾的な木製の「ラブスプーン」を贈ったりも。スプーンには「あなたを一生飢えさせません(養います)」といった意味が込められています。

■スペイン

スペイン東部のバレンシアには、10月にもバレンタイン的なイベントが。主にバレンシア市と周辺の町でのみで祝われている、10月9日の[Mocadorà(モカドラ)]です。この日は「バレンシア州の日」でもあり、州全体の祝日。

バレンシアでは、3世紀にフランスで殉教した聖ドニスが恋人たちの聖人とされていて、カトリック教会ではこの日が「聖ドニスの日」にあたるため、記念日になりました。男性から女性に、野菜や果物を模ったカラフルなマジパン(アーモンド粉と砂糖でつくるお菓子)を、スカーフに包んで贈ります。

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恋愛関係における記念日が多いことで知られるのが韓国です。4月14日の「ブラックデー」、5月14日の「イエローデー」と「ローズデー」、6月14日の「キスデー」など、毎月14日には何かしら恋人にまつわる記念日が。うっかり忘れたら、大変なことに…なる!?

今回紹介した「恋人の日」は、プリントした自分の写真をフォトフレームに入れて贈るもの。このアナログ感が、今の時代は新鮮かもしれませんね。

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
参考資料:『デジタル大辞泉』(小学館)/『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)/『世界大百科事典』(平凡社)/『地球の歩き方』( https://www.arukikata.co.jp/ ) :