日本全国に温泉宿は数多あれど、情報の海のなかから本当に満足度の高い一軒を見つけ出すのは至難の業。そこで、本連載では、国内外の温泉を巡りその神髄を知り尽くした温泉ジャーナリスト・植竹深雪さんに、自ら足を運び五感で確かめた上質な宿をピックアップしてもらいました。

極上の湯に癒されるのはもちろん、その土地ならではの美食やホスピタリティで心ゆくまでリフレッシュしたい! そんな大人の女性のニーズに応える至福の旅をナビゲートします。今回ご紹介するのは山梨県・石和温泉にある「糸柳別館 離れの邸 和穣苑」です。

植竹深雪さん
温泉ジャーナリスト
(うえたけ みゆき)全国各地の4000スポット以上を巡っている温泉愛好家。フリーアナウンサー、温泉ジャーナリストとして、テレビ番組をはじめ、さまざまなメディアで活躍中。著書に『おとな「ひとり温泉旅」のススメ』(三笠書房)、『からだがよろこぶ! ぬる湯温泉ナビ』(辰巳出版)がある。
公式サイト

客室露天風呂で柔らかな湯に包まれる至福の旅時間

新宿駅から特急で約90分と、首都圏から気軽にアクセスできる石和温泉。その中心部にありながら、喧騒から一歩距離を置いた静かな環境に佇むのが「糸柳別館 離れの邸 和穣苑」です。エリア屈指の老舗宿として知られる「糸柳」の別館として誕生したこちらは、全9室の大人の隠れ家。すべての客室に露天風呂を備え、人目を気にせず温泉を満喫できるのが醍醐味です。 

外観
「糸柳別館 離れの邸 和穣苑」の外観。
客室一例
客室は一般2室、メゾネット2室、離れ5室の全9室。写真は離れの「鳳凰」。
客室露天風呂
離れの客室「鳳凰」の露天風呂。客室ごとに浴室の造りも異なる。

「『糸柳』は本館も人気ですが、別館の『和穣苑』はよりプライベート感のある滞在を楽しめる宿です。和の趣ある空間にて、ゆったり温泉に浸かりながら心身を休める至福の旅時間を過ごすことができます。泉質はアルカリ性単純温泉。天然の保湿サポート成分であるメタケイ酸も含まれることから、美肌効果も期待できます。ややとろみを感じられるぬるめの湯が心地よく、これからの暑い季節にもおすすめです」(植竹さん)

大浴場内湯
大浴場の男性用内湯。
大浴場内湯
大浴場の女性用内湯。
大浴場の露天風呂。女性の時間帯は午後3時~午前1時。男性の時間帯は午前5時~11時。
大浴場の露天風呂。女性の時間帯は午後3時~午前1時。男性の時間帯は午前5時~11時。

館内には内湯・露天風呂を備えた大浴場も設置。客室の露天風呂とは一味異なる開放的な雰囲気での湯浴みを楽しめます。さらに、「和穣苑」宿泊者は車で5分ほどにある「糸柳」本館の温泉施設も利用可能(送迎サービスあり)。複数の浴槽を備えた大浴場や天然温泉薬石浴「嵐の湯」など多彩なスタイルで石和温泉の恩恵を享受することで、心と体を穏やかにリセットすることができます。

湯上りにゆったり寛げるロビーラウンジ。
湯上りにゆったり寛げるロビーラウンジ。

そして、「糸柳別館 離れの邸 和穣苑」では、きめ細やかなおもてなしも魅力的。ロビーラウンジではフリードリンクのサービスがあり、時間帯によってはビールや山梨県産ワイン、日本酒の提供も。また、糸柳グループ特製のカップアイス3種(バニラ、ガトーショコラ、塩キャラメル)の販売もあり、湯上がりの火照った体を心地よくクールダウンしてくれます。 

四季の移ろいを映した和会席で山梨の恵みを堪能

夕食は、山梨の旬の恵みを取り入れた和会席。魚介や肉、野菜をバランスよく盛り込んだ、見た目にも美しいメニューが供されます。薬膳の考え方を取り入れた一品が登場するなど、温泉で整えた体を内側からも労わることができるのが特徴です。また、器使いや盛り付けで季節感を表現。初夏には「夏越の祓(なごしのはらえ)」をモチーフにした演出もあり、食事を通して日本の四季や文化を感じられる工夫が随所に散りばめられています。

料理一例
料理一例。
料理一例
料理一例。

食後の楽しみとなるデザートも、フルーツ王国・山梨ならではの魅力が感じられる内容。献立はその時々の仕入れ状況によっても異なりますが、みずみずしい旬の素材の持ち味を最大限に引き出した一皿一皿が、旅の余韻をより豊かなものにしてくれます。


以上、「糸柳別館 離れの邸 和穣苑」をご紹介しました。客室露天風呂でのんびりと温泉に浸かり、本館へと湯巡りし、山梨の旬の味覚も満喫する。そんな大人のための隠れ家にて心ほどけるひとときを過ごしたい方は次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

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この記事の執筆者
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WRITING :
中田綾美
EDIT :
谷 花生(Precious.jp)