パンをこよなく愛し、全国各地のパンを日夜研究する「パンライター」として数々のメディアで執筆している池田浩明さん。パンの研究所「パンラボ」の主宰をつとめ、このサークルではパンに関するチャリティー活動や講演会なども開催しています。
今回は、そんな自他ともに認める"ブレッドギーク"の池田浩明さんに、ご自身が「大好き」だというカレーパンをご紹介いただきました。
オーソドックスなカレーパンは油で揚げたパン生地の中にカレーフィリングが入ったものですが…。池田さんが太鼓判を推すカレーパンの特徴は爽やか? 池田さんのパン愛がつまった表現にお昼どきの方はご注意ください!
■1:カリカリ、ふにゃふにゃ?正反対な食感のギャップが快感!
「OPAN(オパン)」@東京都渋谷区笹塚
「お店のキャラクター『オパン君』がかわいい路地裏のパン屋さん。ここは惣菜パンやサンドもおいしく、いつも賑わっています。
表面のクルトンのようなパン粉はカリカリ、なのにパン生地はふにゃふにゃやわらかいという食感のギャップがつくり出す快感があります! オリーブオイルをかけまわして焼いているので、焼きカレーパンにありがちな物足りなさがまったくなく、油のにじみが実に爽やかです。
トマトをはじめとした野菜の甘酸っぱさや旨味が、ただ豊かに口の中を充満。そして、忘れたころにやってくるスパイシーさを、菓子パン生地の甘みが癒してくれるんです」
問い合わせ先
- OPAN
- 営業時間/8:00〜19:00
定休日/月曜日・火曜日 - TEL:03-6407-8507
- 住所/東京都渋谷区笹塚1-9-9
■2:パン業界のサラブレッド、懐かしさと最先端をいいとこどり!
「ジュウニブン ベーカリー」@東京都新宿区西新宿
「代々木の人気ベーカリー『365日』で、日本のパンシーンを席巻した杉窪章匡シェフが、ついに新宿・京王百貨店に進出! 『ジュウニブン ベーカリー』は、日本のパンの “再発見”を掲げる最新型ベーカリーです。
ここのカレーパンは、揚げるのではなく、オリーブオイルをかけまわして焼いています。だから、衣はオイリーなのにとっても爽やか。口の中で、じゅわっとにじんで旨味に変わります。
自家製のカレーフィリングは、鶏のコクに満ちながら、クリアで優しいテイスト。オーソドックスなカレーの味わいでありながら、鼻へ抜けるスパイシーさを持ち合わせているバランスは独創的。懐かしさと最先端のいいとこどりをしています」
問い合わせ先
- ジュウニブン ベーカリー
- 営業時間/10:00〜20:30(日・祝日は10:00〜20:00 時期により異なります)
定休日/京王百貨店に準ずる - TEL:03-3342-2111(大代表)
- 住所/東京都新宿区西新宿1-1-4 京王百貨店 新宿店 中地階
■3:超カリカリ系のハードな衣、にじみ出る肉々しさの正体は…?
「boulangerie onni(ブーランジェリーオンニ)」@神奈川県横浜市
「『ブーランジェリーオンニ』は、いつも揚げたてのパンが食べられるお店です。
カレーパンの表面は、ぎりぎりまで揚げこんだ粗挽きの超カリカリ衣(自家製パン粉使用)。ふにゃりと歯と歯の間でふるえる肉々しさの正体は…大阪のインド料理店・『ナビン』さんのカレーフィリング。挽肉に加え、ベーコンがたっぷりと入っており、脂から旨味がにじみ出てきます。
後味は、すーすーとしたスパイス感とともに、バターロール生地とカレーが相まって、とてつもなく気持ちがいい!」
問い合わせ先
- boulangerie onni
- 営業時間/8:00〜18:00
定休日/日曜日 - TEL:045-367-8501
- 住所/神奈川県横浜市港南区上大岡西3-10-1
■4:「忖度」しないピリピリ感、辛さの爽快感が圧倒的!
「PANE PORCINI(パネ・ポルチーニ)」@大阪府福島区福島
「『パネ・ポルチーニ』は、行列が一日中ノンストップな大阪・福島の大人気店です。
『焼きたて出ました〜』の声とともに、派手に満ちるスパイスの香りに誘われ、店中の誰もがカレーパンに手を伸ばすコケティッシュぶり! 隙間なく詰め込まれたキーマの容赦ないピリピリ感を、甘さとコクで拮抗させるという綱渡りなバランスがスリリング。辛さの爽快感が圧倒的です」
問い合わせ先
- PANE PORCINI
- 営業時間/10:00〜23:00(月〜木)、10:00〜24:00(金・土)
定休日/日曜・不定休 - TEL:06-6451-8001
- 住所/大阪府大阪市福島区福島5-10-22
■5:「ヒリヒリ」「すーすー」。次のひと口を誘って止まらない!
「パン・アトリエ クレッセント」@茨城県龍ヶ崎市
「『パン・アトリエ クレッセント』は地元思いのパン屋さん。優しい味わいの小麦『ゆめかおり』をはじめ、野菜、果物、卵などなど、茨城のおいしいものを集めてパンをつくっています。
カレーパンのスパイスも、『カレー店サンフル』の秘蔵スパイスなどを6種類を配合。だから、スパイス感がヒリヒリすーすーと爽やかに鼻を抜け、もうひと口を誘って止まらないんです。挽肉がたっぷり入って、肉々しさ充実し、しっかり炒めた玉ねぎの甘さもいい仕事をしています」
問い合わせ先
- パン・アトリエ クレッセント
- 営業時間/8:00〜19:00
- 定休日/月曜、第2・4木曜
- TEL:0297-64-0144
- 住所/茨城県龍ケ崎市松ヶ丘1-19-3
池田さんならではの表現に、思わず食べたくなった方もいるのでは?
ピリピリと舌を刺激する辛さに、すーすーと鼻を抜けるスパイス。爽やかな快感があるカレーパンなら、夏の暑さで疲れた体に元気をくれるはず! お近くにお住いの方は、早速その爽快感を味わってみてはいかがでしょうか。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- EDIT&WRITING :
- 高橋優海(東京通信社)