【目次】
- 「アンパンマンの日」とは?なぜ10月3日?
- アニメ『それいけ!アンパンマン』はいつから放送されている?
- 原作者・やなせたかしと「アンパンマン」誕生の歩み
- 大人になった今こそ心に響く「アンパンマン」の世界
【「アンパンマンの日」とは?なぜ10月3日?】
■「いつ」?「誰が」決めた?
「アンパンマンの日」は、10月3日です。2016(平成28)年に、日本テレビ放送網、フレーベル館、トムス・エンタテインメントの3社が制定し、一般社団法人 日本記念日協会に登録された記念日です。
■日付の「由来」
日付はテレビアニメ『それいけ!アンパンマン』の放送が始まった1988(昭和63)年10月3日に由来します。「アンパンマンの日」は、アンパンマンが子どもたちに愛されるきっかけとなったこの日を記念して生まれたのですね!
【アニメ『それいけ!アンパンマン』はいつから放送されている?】
■1988(昭和63)年から始まった「ご長寿アニメ」
テレビアニメ『それいけ!アンパンマン』は、1988(昭和63)年10月3日に日本テレビ系列で放送が始まりました。原作は、やなせたかしさんの絵本『アンパンマン』シリーズです。現在も放送が続いており、2026年10月3日に38周年を迎えます。
■放送開始から広がった「アンパンマン」の世界
アニメ放送が始まると、アンパンマンをはじめ、ばいきんまん、ジャムおじさん、バタコさんなど、おなじみのキャラクターが次々に登場しました。1989(平成元)年には劇場版第1作『それいけ!アンパンマン キラキラ星の涙』も公開され、その後も劇場版の制作は続いています。
■キャラクターは2300種類以上!
長い放送の歴史のなかで、アンパンマンワールドの仲間たちも増えていきました。公式サイトによると、現在、その数は2300を超えています。たくさんのキャラクターが登場することも、長く親しまれてきた『それいけ!アンパンマン』の大きな特徴です。
【原作者・やなせたかしと「アンパンマン」誕生の歩み】
■漫画だけにとどまらなかった創作活動
1919(大正8)年生まれのやなせたかしさんは、高知新聞社、三越百貨店宣伝部を経て、1953(昭和28)年に漫画家として独立されました。漫画だけでなく、絵本、詩、作詞、舞台美術など幅広い分野で活動。「手のひらを太陽に」の作詞でも知られるやなせさんは、自身の文章で、当時、漫画の仕事に行き詰まりを感じていたことを振り返っています。その後は絵本や童話など、子どものための仕事にも取り組んでいきました。
■1969(昭和44)年アンパンマン誕生!
「アンパンマン」が初めて登場したのは、1969(昭和44)年。雑誌『PHP』に掲載された短編でした。その後、1973(昭和48)年には、フレーベル館の月刊絵本『キンダーおはなしえほん』に「あんぱんまん」を発表。現在知られているアンパンマンへと、少しずつかたちを変えていきます。
■子どもたちに支持を受け、絵本やアニメへ
1975(昭和50)年には『詩とメルヘン』で「怪傑アンパンマン」の連載が始まり、同年、絵本『それいけ!アンパンマン』も刊行されました。1976(昭和51)年には『いちごえほん』で「あんぱんまん」の連載が始まるなど、作品の世界が広がっていきます。大人には必ずしも好評ではなかった一方、幼い子どもたちから支持されたことが、その後の人気につながりました。
そして1988(昭和63)年、テレビアニメ『それいけ!アンパンマン』がスタート。絵本から生まれたアンパンマンは、テレビを通してさらに多くの子どもたちに知られる存在となりました。
【大人になった今こそ心に響く「アンパンマン」の世界】
■どうしてアンパンマンは自分の顔を分け与えるの?
アンパンマンといえば、困っている人やおなかをすかせた人に、自分の顔をちぎって食べさせる姿が印象的です。顔を分け与えれば、そのぶん力が弱くなってしまいます。それでも、目の前で苦しんでいる人がいれば、自分のことより相手を助けることを優先する。そこにアンパンマンというヒーローの大きな特徴があります。
アンパンマンは、単に「敵を倒して世界を救う」というヒーローではありません。まずは「おなかがすいている人に食べ物を与える」という、とても身近なところから人助けを始めます。香美市立やなせたかし記念館でも、アンパンマンを「おなかがすいた人に自分の顔を食べさせて助ける正義のヒーロー」と紹介しています。
この「自分の一部を分け与える」という行動には、やなせたかしさん自身が考えたヒーロー像がよく表れています。強さを見せることより、困っている人を助けることを優先する。しかも、そのために自分が傷ついたり、力を失ったりすることをいとわない。子どものころには当たり前に見ていた場面も、大人になって改めて考えると、なかなか重い意味をもっていることに気付かされますね。
■作品に込められた「正義」とは?
アンパンマン創作の背景には、作者であるやなせたかしさん自身の戦争体験がありました。やなせが考えたアンパンマンの正義は、「正義の味方が悪者を倒す」という単純な二元論ではありません。
香美市立やなせたかし記念館によれば、やなせさんがアンパンマンを通して伝え続けたのは、「飢えている人を助ける『逆転しない正義』」でした。誰かを倒すことによって証明されるものではなく、目の前で困っている人を助けること。それがアンパンマンにとっての正義です。たとえ敵と戦う場面があっても、その目的は相手を打ち負かすことではなく、誰かを守ること。そんなヒーロー像だからこそ、アンパンマンは『愛と勇気のヒーロー』として、子どもたちの心に残ってきたのかもしれません。
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アンパンマンは、困っている人に自分の顔を分け与え、誰かを助けるために戦うヒーローです。「どうして自分の顔を?」と疑問に感じていた人も多かったのではないでしょうか。実は、その行為の理由こそが、やなせたかしが考えた「正義」や「愛と勇気」の証だったのですね。
子どものころはシンプルなヒーローのストーリーとして楽しんでいた作品も、大人になって改めて見ると、「正しいこととは何か」「誰かを助けるとはどういうことか」といった深い問いが見えてきます。10月3日の「アンパンマンの日」をきっかけに、久しぶりにアンパンマンの世界をのぞいてみてはいかがでしょうか。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料:『デジタル大辞泉プラス』(小学館) /それいけ!アンパンマン(https://www.anpanman.jp) /YOKOHAMA ANPANMAN CHILDREN MUSEUM(https://www.yokohama-anpanman.jp) トムス・エンタテインメント(https://www.tms-e.co.jp) /『日本近代文学大事典』(講談社) /『日本人名大辞典』(講談社) /日テレ「10月3日は「アンパンマンの日」 ~記念イベント「それいけ!アンパンマンフェスティバル」を開催~」(https://info.ntv.co.jp/pressrelease/20160812.html?utm_source=chatgpt.com) /アンパンマン30周年記念サイト「HISTORY」(https://www.anpanman.jp/30th/history/?utm_source=chatgpt.com) /一般社団法人日本記念日協会(https://www.kinenbi.gr.jp/) /香美市立やなせたかし記念館(https://anpanman-museum.net) /NHK財団「やなせたかし展」(https://www.nhk-fdn.or.jp/yanasetakashi-ten/) :

















