「経師屋」ってなんと読む?「けいしや」ではないですよ!

明日・10月18日は『世界メノポーズデー』です。「メノポーズ」とは「閉経…女性の月経の機能が終わること」を意味する言葉です。

閉経を挟んだ前後約10年間ほどの「更年期」には、この時期独特の不調に見舞われやすいことで知られておりますね。1999(平成11)年の国際閉経学会において、「高齢化社会の到来を見据えて更年期の健康に関わる情報を全世界へ提供する記念日」として制定されたのが『世界メノポーズデー』です。日本女性医学学会がこれを受け、『世界メノポーズデー』からの一週間を『メノポーズ週間』と定め、更年期女性の体調にかかわるさまざまな運動を展開しています。本年2026年も厚生労働省や経済産業省が参画した啓発活動が行われますので、気になる方は日本女性医学会のサイトを見てみて下さいね。

ちなみに「月経」という表現は、血液が「経脈(地が巡る通り道)を通って、定期的(月ごとに)流れ出る」ことを意味しています。本日は「経」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「経(○○○○)」…なんと読む?

「経」の、一文字で日本語として成立する、かな4文字の読み方をお答えください。

ヒント:対義語に「緯(○○○○)」がございます。

<使用例>

「経度は、地球を鞠(まり)のような球体と考えた時、北極と南極を結んだ経(○○○○)上の、どの経(○○○〇)にかかる位置にその場所があるのかを、数値化した値です」

〇に、一文字ずつそれぞれ、かなを入れてください。
〇に、一文字ずつそれぞれ、かなを入れてください。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は…  経(たていと) です。

対義語は「緯(よこいと)」です。
対義語は「緯(よこいと)」です。

「経(たていと)」「緯(よこいと)」ともに、「経」「緯」それぞれの表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)です。「経」の部首は「糸偏」ですが、もともとは「織物のたて糸」を意味する字で、ここから「縦のすじ(例:経緯)」「道筋を辿る。減る(例:経験)」「営む(例:経営)」「常に変わらない(例:経常)」「不変の道理(例:経典)」などの意味が派生しました。いろいろな意味で何げなく使用している字ですが、もともとの意味を知ると理解が深まりますね。

では2問目にまいりましょう。

【問題2】「経師屋」ってなんと読む?

「経師屋」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「和本、巻物や掛け軸、屏風(びょうぶ)や襖(ふすま)などの表装をする職人」などを意味する言葉です。

<使用例>

「この掛け軸は、蔵に眠っていた古い日本画を、私が経師屋さんにお願いして、きれいにしてもらったものなの」

かな5文字です。
かな5文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 経師屋(きょうじや) です。

なぜ「経師屋(きょうじや)」というのかについては以下の解説をお読みください。

「経師屋(きょうじや)」「経師(きょうじ)」は、もとは「経文の書写を行う職業」を指していましたが「経文を納めた折本や巻物の装丁」も行うことから、しだいに「和本や巻物、掛け軸などの装丁や、屏風や襖などの表装をする職人」を指す言葉に発展した、という形です。

これらの職業に共通する作業として「貼る」があげられるため、これを「つけ狙う」「張り込む」という意味の「張る」にかけて、落語などでは「女性に言い寄り、手に入れようと狙う者」を意味する俗語としても「経師屋(きょうじや)」という言葉が登場します。日本語で歴史の古い言葉には「しゃれ」による変遷をしたもの多いので、たどってみるとおもしろいですね。

***

本日は、10月18日『世界メノポーズデー』にちなんで、「経」という字にフォーカスし、

・経(たていと)

・経師屋(きょうじや)

という日本語の読み方や意味、言葉の背景などをおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本女性医学学会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
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小出 真朱