世界40代限定のスペシャルモデル!

 
 

エンジンまでもがアートに見える!
 

 
 

イベントでは、古くからランボルギーニを愛するオーナーがクラシックモデルを持ち寄った品評会も行なわれ、抜群のコンディションを誇る名車を間近に見ることができた。初の量産モデル「350GT」(1964~1966年・上の写真)と、それに搭載されていたV型12気筒を大排気量化した「400GT」(1966年)はクラシカルな色気にあふれ、ランボルギーニの名声を確立した「ミウラ」(1966~1973年・下の写真2枚とも)に至っては、どの角度から眺めても決して飽きることはなく、後席の背後に横置きされたV型12気筒エンジンの姿までもが、まるで独立したアートのようだ。創業者のフェルッチオは熱血漢で挑戦を恐れることのない、実に魅力的な男だったという。他社のスポーツカーを乗り較べてその欠点を把握し、抜群の行動力でエンジニアやデザイナーを突き動かした結果、誕生した名車の数々。世界には「ランボルギーニなら幾ら出しても構わない」というオーナーが少なからずいるが、伝統を軽んじることなく研鑽を重ねてきたブランドだけがもつ力に、男たちは弾きつけられてしまうのだ。

 
 
 
 
この記事の執筆者
TEXT :
櫻井 香 記者
2018.2.11 更新
男性情報誌の編集を経て、フリーランスに。心を揺さぶる名車の本質に迫るべく、日夜さまざまなクルマを見て、触っている。映画に登場した車種 にも詳しい。自動車文化を育てた、カーガイたちに憧れ、自らも洒脱に乗りこなせる男になりたいと願う。