秋は、ベーシックな黒を着こなす機会が増える季節。ただ、黒は下手すると重苦しい印象を与えてしまいがち。できることなら、どんなときも黒を軽やかに着こなしたいですよね。

そこで、こなれた黒の着こなしが人気のスタイリスト・髙橋リタさんにどうすれば黒が美しく映えるのかを相談したところ、「少量の白を取り入れることがポイント」とのアドバイスをいただきました。

「ニットの襟元や、手元、足元など、白をポイント使いして、黒の着こなしが重たくならないようにしています。黒と白の分量が同じくらいの、いわゆるツートーン配色ではなく、白はあくまでサポートカラーに徹するくらいがベストです。黒がもつフォーマル感が緩和され、こなれ感が生まれて。黒と白で光と影を演出できるので、奥行きも楽しめます」(リタさん)

実際、リタさんの着こなしには必ずといっていいほど清涼感のある白が入っています。では、一体どのようにアクセント使いするのが正解なのか、以下から黒のおしゃれを左右するマル秘テクニックを公開します! 

髙橋リタさん直伝・黒の着こなしが重たくならない「マル秘テクニック」

■1:黒カジュアル+白カットソー

カットソー¥6,800・ニット¥24,000(スローン)、デニム¥29,000(サザビーリーグ〈マザー〉)、バングル¥210,000/予価(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)
カットソー¥6,800・ニット¥24,000(スローン)、デニム¥29,000(サザビーリーグ〈マザー〉)、バングル¥210,000/予価(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)

これはニットのインナーに、ノースリーブの白カットソーを取り入れています。リタさん曰く、「スローンのアイテムはニットとカットソーを同サイズでそろえると、絶妙な分量で白がのぞくように設計されていて、実に優秀」とのこと。襟元&裾にちらりと効かせた白が若々しく、フレッシュに見える鍵です!

■2:黒カジュアル+白ハンサム靴

靴¥152,000/オーダー価格(J. M. WESTON 青山店)、パンツ¥33,000(スローウエアジャパン〈インコテックス〉)
靴¥152,000/オーダー価格(J. M. WESTON 青山店)、パンツ¥33,000(スローウエアジャパン〈インコテックス〉)

続いてのハンサム靴は、リタさんの着こなしの定番アイテム。この靴がいい理由について、「黒のレースアップ靴だと、ともすれば、まじめな印象にかたよりがち。遊びのある白のハンサム靴を合わせて、黒ボトムを軽快に。レザーの白スニーカーも同じような効果を期待できます」と解説。メンズライクなレースアップ靴はクリアな白を選んで、軽快に見せましょう。

■3:黒カジュアル+白ショルダーバッグ

バッグ¥276,000(ブルーベル・ジャパン〈マーク クロス〉)、ニット¥36,000(ドゥロワー丸の内店〈ドゥロワー〉)、デニム¥29,000(サザビーリーグ〈マザー〉)、バングル/上から¥130,000・¥123,000(ウノアエレ ジャパン)
バッグ¥276,000(ブルーベル・ジャパン〈マーク クロス〉)、ニット¥36,000(ドゥロワー丸の内店〈ドゥロワー〉)、デニム¥29,000(サザビーリーグ〈マザー〉)、バングル/上から¥130,000・¥123,000(ウノアエレ ジャパン)

このバッグについてリタさんは、「大人の装いにおいて、大切にすべきは清潔感。クリーンな白のバッグを合わせると、ブラックデニムのスタイルも品よく見えます」と言います。端正なフォルムの白バッグで清潔感というスパイスを演出してみましょう!

■4:黒カジュアル+白パールネックレス

ネックレス¥730,000/ピアスとのセット価格(ミキモト)、ニット¥28,000(ラルフ ローレン〈ポロ ラルフ ローレン〉)
ネックレス¥730,000/ピアスとのセット価格(ミキモト)、ニット¥28,000(ラルフ ローレン〈ポロ ラルフ ローレン〉)

ネックレスは白パールがベター。その理由について、「クルーネックニット×パールのネックレスは永遠に好きな組み合わせ。かしこまって見えないように、こだわっているのは、パールのサイズ。約7.5~8mmの、大きすぎず、小さすぎないサイズ感がカジュアル服にフィットします」とコメント。上品なパールネックレスをクルーネックの襟元に添えてみてください。

■5:黒カジュアル+白大ぶり時計

時計¥2,970,000(パテック フィリップ)、ニット¥36,000(ドゥロワー 丸の内店〈ドゥロワー〉)、パンツ¥33,000(スローウエアジャパン〈インコテックス〉)
時計¥2,970,000(パテック フィリップ)、ニット¥36,000(ドゥロワー 丸の内店〈ドゥロワー〉)、パンツ¥33,000(スローウエアジャパン〈インコテックス〉)

腕時計も白が正解。それは、「細部まで抜かりなく、きちんと装うことが、大人のカジュアルには必要です」とリタさん。ごくごくシンプルな黒のニットの手元に、リッチな時計で迫力を添えてみましょう。白のアリゲーターストラップで華やぎも十分。気品あふれる白をのぞかせて、ニットスタイルこそ迫力を出してみてください!

今回、リタさんの黒カジュアルがどれもさりげなくて抜群におしゃれに見えるのは白をポイント使いしているからだということがわかりました。ぜひ上記の白アイテムを取り入れて、黒を軽やかに着こなしてみてください。

この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
BY :
『Precious9月号』小学館、2018年
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
生田昌士(hannah)
STYLIST :
髙橋リタ
HAIR MAKE :
川原文洋(UM)
MODEL :
高橋里奈
EDIT :
川口夏希、遠藤智子(Precious)