モンブランといえば、栗を存分に味わえる洋菓子。そのなかでも、上品で伝統あるモンブランを味わえるのが、マロニエゲート銀座2にある、アンジェリーナです。
老舗サロンが教える、「最高に贅沢なモンブラン」の秘密
モンブランの老舗「アンジェリーナ」とは?
今回ご紹介するモンブランを提供する「アンジェリーナ」の歴史は深く、今から110年以上も前の時代にさかのぼります。
「アンジェリーナは、1903年にルネ・ランペルマイエがパリのリボリ通りに開いたサロン ド テです。店名は、彼の妻の名前からとっています。以来110余年、ココ・シャネルなどの著名人やパリジェンヌ達に愛され続けてきました」(アンジェリーナ担当者)
そして、このお店の自慢は「モンブラン」にあるのだそう。
「バニラ風味のマロンペーストで覆われたメレンゲ菓子、まさに絶品でパリジェンヌ達に愛されるおいしさです。日本で初めてオープンしたのが、1984年のプランタン銀座開業時でした。2017年3月、マロニエゲート銀座に生まれ変わった後も、モンブランの人気を受け継いできました」(アンジェリーナ担当者)
こだわりは、パリ本店と同じ「マロンペースト」
このアンジェリーナの伝統あるモンブランのこだわりについて、アンジェリーナの担当者さんに伺いました。
「1903年の創業以来、変わらぬレシピでつくり続けています。人気の秘訣は、フランスから輸入したパリ本店と同じマロンペーストを使用していること。栗の渋皮ごと潰してつくられ、バニラ風味で独特の甘みをもち、さくっと焼いたメレンゲと、砂糖を一切使用しないクリームとの相性は最高です。濃厚でありながら後を引くおいしさと好評です」
日本の店舗では、パリで提供される半分のサイズ「モンブランデミサイズ」として販売されています。
気になる中身、そのモンブランの構造は?
そして気になるのが、モンブランの構造。どのような層によってつくられているのでしょうか?
「パリ本店と同じレシピでつくるモンブランは、最下層のサクサクのメレンゲの上に無糖のクリームをしぼり、その上を渋皮入りの茶色いマロンクリームが覆います。さらにケーキに降りかかる白い粉砂糖はケーキの名前の由来ともなったヨーロッパ最高峰の山『モンブラン』を連想させます。1984年当時、和栗を使った黄色いモンブランが主流の日本に、新しいモンブランの味を紹介し、『モンブランのアンジェリーナ』と呼ばれるまでになりました」
モンブランデミサイズは、フォークで切り開くのがもったいないくらい、上品な装い。使われているのは無糖のクリームだけあって、栗本来の味わいが楽しめます。パリの「栗」を存分に堪能できるモンブラン。半分のサイズ感も、控えめかつオシャレなパリジェンヌを想起させてくれます。
贅沢なモンブランである秘密は、貴重なマロンペーストを使用していること、そして栗そのものを楽しめるよう、砂糖は控えめ、さらに最下層のメレンゲのサクサク感といった絶妙な食感バランスへの配慮。そして何より、いただいていると、憧れのパリジェンヌになったかのように気分になれることにありそうです。
日本ではここでしか味わえない、貴重なモンブランの味を確かめに行ってみてはいかがでしょうか。テイクアウトもできるので、大切な方へのプレゼントにもおすすめです。
問い合わせ先
- アンジェリーナ
- 営業時間/1F ケーキショップ 11:00~21:00、2F サロン・ド・テ 11:00~21:00(L.O.20:00 食事・ティセット、L.O.20:30 ケーキ・ドリンク)
TEL:03-3567-7871 - 住所/東京都中央区銀座3-2-1 マロニエゲート銀座2
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 石原亜香利