ミディアムヘアの前髪。眉が見えるくらい短く切るか、目にかかるくらい長めに残すか…悩ましいですよね。前髪のつくり方次第で見た目年齢−5歳も夢ではない、と話すのは、青山にある美容室ROIのデザイナー関田康司さん。

40代が前髪をつくるメリットを聞くと、「まず額が隠れるので、縦長に見えていた顔を小顔に見せることができます。あとは、分け目の目立ちや、生え際の白髪も目立ちにくくなるので、見た目年齢がグッと若々しく見えますよ」(関田さん)

では、面長顔の場合は短めの前髪と長めの前髪、どちらが似合うのでしょうか?

「オススメは、短めです。年齢の出やすいおでこをしっかりとカバーできますし、縦長の顔を丸く見せることができます」(関田さん)

それでは、短めの前髪で若々しくなれる、面長顔さんにオススメのヘアスタイルを拝見しましょう。

■髪型:短め前髪で輪郭をカバー。動きのある毛先が華やかなワンレングススタイル

面長顔のミディアムヘア代表:大島 香さん(51歳/インテリアデザイナー)の場合

完成
完成
サイド
サイド
バック
バック

大島さんのHAIR CHART

  1. やわらかさ(柔→硬)★
  2. ボリューム(少→多)★
  3. 髪の太さ(細→太)★★
  4. うるおい(乾→潤)★★
  5. 白髪の量(多→少)★

毛質がやわらかく、根元が潰れやすい髪質だという大島さん。

「ベースは髪の量を多めに残した重めのワンレングス。ハチ上の部分に段差を入れたレイヤースタイルで、表面の毛束に動きが出るのが特長です。やわらかい髪質の方や、ペタッとしがちな方にこそオススメです。前髪は短い髪に外側の長い髪を重ねたダブルバング。そのままでも、斜めに流すこともできるのでアレンジが効きますよ」(関田さん)

■スタイリング:ハチ上と下で巻き方を変えて、無造作に仕上げるのがコツ!

「どうしても根元が立ち上がらないときは、市販のボリュームアップミストを使うのも手。濡れた髪にミストを吹きかけてからドライヤーで乾かすと、ボリューム感が自然と出て、毎日のスタイリングが楽になります」(関田さん)

スタイリング前
スタイリング前

■1:毛先をすべて外巻きにする

アイロンは32mmを使用。15cm幅くらいの毛束をざっくりととって、毛先だけワンカール。ハチ上の髪をダッカールなどで留めるとやりやすい。
アイロンは32mmを使用。15cm幅くらいの毛束をざっくりととって、毛先だけワンカール。ハチ上の髪をダッカールなどで留めるとやりやすい。

■2: ハチ上の髪を後頭部の方向に巻く

ハチ上の髪をガバッととったら、毛束の中間から毛先を後頭部の方向に巻く。アイロンを上に引き上げながら抜くと、自然なカールになります。
ハチ上の髪をガバッととったら、毛束の中間から毛先を後頭部の方向に巻く。アイロンを上に引き上げながら抜くと、自然なカールになります。

■3: 頭頂部を持ち上げながらワックスをつける

まず、トップが潰れないように頭頂部の髪を根元から持ち上げます。手のひらになじませたワックス(パール粒ひとつ分)を、毛束の中間から毛先にかけてつけ、束感を出します。これを全方位に繰り返します。
まず、トップが潰れないように頭頂部の髪を根元から持ち上げます。手のひらになじませたワックス(パール粒ひとつ分)を、毛束の中間から毛先にかけてつけ、束感を出します。これを全方位に繰り返します。

〈面長顔ミディアムヘア スタイリングのコツ3か条〉

  1. ■アイロンは上に引き上げるように抜くと自然なカールに
  2. ■ハチ上と下で巻き方を変えると毛束に動きが出る
  3. ■ワックスをつけるときは、頭頂部の髪を持ち上げながらつける

「ワックスをつけるときは、根元を持ち上げながらつけてください。根元からワックスをなでるようにつけてしまうと、頭頂部が潰れて貧相な印象に。前髪もベタッと貼りつき清潔感がなくなってしまうので、注意しましょう」(関田さん)

ROI・デザイナー関田康司さん。趣味は歴史の本を読むこと。「今読んでいるのは、戦国時代の真田家の話です」
ROI・デザイナー関田康司さん。趣味は歴史の本を読むこと。「今読んでいるのは、戦国時代の真田家の話です」

問い合わせ先

  • ROI
  • 住所/東京都港区南青山5-7-21-B1F
  • TEL:03-6434-1168
  • 営業時間:月〜金 12:00~21:00/土・日・祝 10:00~19:00
  • 定休日:水曜・第三火曜
アンティーク調で落ち着いた雰囲気の店内。丁寧なカウンセリングで40代の髪悩みに真摯に向き合ってくれる。
アンティーク調で落ち着いた雰囲気の店内。丁寧なカウンセリングで40代の髪悩みに真摯に向き合ってくれる。

大人のヘアカタログ

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
古谷利幸〈F-REXon〉
EDIT&WRITING :
青木 笑