さあ、メンズプレシャス夏号の発売です!
毎度どえらい表紙に定評のある本誌ですが、
今回も狂ってます・・・。
そして、中身はもちろん英国モノのオンパレード。
ファッション誌における「英国特集」の常識を打ち破る
その内容は、早くも(一部で)話題騒然だ!
そして僕も、一生懸命勉強しながら色々と書きました。
例えば16Pこってりと
『英国ダンディ紳士名鑑』。
おなじみウィンザー公からブライアン・フェリー(笑)に至るまで
そのスタイルを大紹介しております。
で、その中でも僕が惹きつけられたのは
変態紳士のひとり、ノエル・カワード。
クラシックなのに、どう見ても堅気じゃない。
そんな着こなしを愛した彼のトレードマークと言えば・・・。
そう、ドレッシングガウンなんであります!
そんな訳で、坊主頭にも関わらず僕も買っちゃいましたよ。
街仕様ドレッシングガウン
inエムズブラック。
素材は薄手のコットンポリという春夏仕様。
襟と袖に配したプリント部分は、コットンシルクです。
ダイスのような小さなボタンが、何とも退廃的かつエレガント。
バックプリーツにはたっぷりマチをとっていますから、
Aラインのシルエットがきれい。
繰り返しますが、坊主頭にこれです・・・。
そんな変態的な洋服を作ってしまう
美意識あふれる日本のブランド、
エムズブラックは私の大好きなブランドです。
そこで、メンズプレシャスでも別注モデルを
作ってしまいましたよ。
p.96〜の特集
『ボンドモヘア復刻ストーリー』。
これは'60年代にジェームズ・ボンドが着ていた
スーツ生地を日本で復刻。
それを使いリングヂャケット、ラルディーニとともに、
ジェームズ・ボンドをイメージしたスーツを
競作してもらうという特集であります。
現在市場には決して流通していない、
ゴリッゴリのモヘア生地、これは凄まじいです。
聞くところによると、世界屈指のサルトも入手したがったとか・・・?
テーラーやスーツ好きならヨダレが出る
そんな生地を使って既製服を作っちゃうという
とても贅沢な企画なのですね。
で、それを使い仕立てたエムズブラックのスーツ、
これもとんでもなく格好いいです。
イメージ的には
70年代ボンド、ロジャー・ムーア!?
シルクの裏地やオニキス製のボタンなど、
ディテールの凝り方も、もはや常軌を逸しています・・・。
東京・渋谷の明治通りにある
トゥモローランド渋谷店
(☎0120・983・522)にて
展開しておりますので
ボンド好き、スーツ好きならずとも
ぜひ一度触ってみてください!
・・・というか、触らなくては損です。
この生地のゴリゴリ感、
芸術的なパターン、
凝りまくったディテール・・・。
絶対に驚くから!
この記事の執筆者
MEN'S Preciousファッションディレクター。幼少期からの洋服好き、雑誌好きが高じてファッション編集者の道へ。男性ファッション誌編集部員、フリーエディターを経て、現在は『MEN'S Precious』にてファッションディレクターを務める。趣味は買い物と昭和な喫茶店めぐり。